ボリューム構成の最適化

ETERNUS DXは、業務処理量の変化や性能要件の変化に伴い、システムを停止することなく、ボリュームの容量拡張やRAIDグループの容量拡張、RAIDグループ間の移動、RAIDレベルの変換操作を行うことができます。拡張機能にはいくつかの種類があります。

表: ボリューム構成の最適化

機能名/用途

ボリューム拡張

RAIDグループ拡張

RAIDグループ間移動

RAIDレベル変換

RAIDグループ間ストライピング

RAIDマイグレーション

○(移動時に容量追加)(*1)

×

×

ロジカル・デバイス・エクスパンション

×

×

○(既存RAIDグループにドライブ追加)

×

LUNコンカチネーション

○(空き容量の連結)

×

×

×

×

ワイドストライピング

×

×

×

×

○:可能、×:不可能

*1

TPV / FTVの場合は、移動時に容量を拡張できません。

ボリューム容量の拡張

  • RAIDマイグレーション(マイグレーション先の容量拡張)

    ボリュームの容量が不足する場合に、空き領域を確保できる別のRAIDグループへボリュームを移行することができます。移行先に空き領域を確保できる場合に使用します。

  • LUNコンカチネーション

    既存のボリュームに対し、空き領域から切り出した領域を追加して容量を拡張します。RAIDグループの空き容量を効率的に使用してボリュームを拡張する場合に使用します。

RAIDグループ容量の拡張

  • ロジカル・デバイス・エクスパンション

    既存のRAIDグループにドライブを追加してRAIDグループの容量を拡張します。RAIDグループの追加ではなく、既存のRAIDグループ容量を拡張して、ボリュームを追加したい場合に使用します。

RAIDグループ間の移動

  • RAIDマイグレーション

    性能要件の変化で、既存のRAIDグループではボリューム間の競合により十分な性能が出せないケースが発生します。RAIDマイグレーションは、複数のRAIDグループにボリュームを分散させる場合に使用します。

RAIDレベルの変換

  • RAIDマイグレーション(異なるRAIDレベルのRAIDグループへのマイグレーション)

    異なるRAIDレベルのRAIDグループへのマイグレーションによって、ボリュームのRAIDレベルを変更します。特定のボリュームのRAIDレベルを変更する場合に使用します。

  • ロジカル・デバイス・エクスパンション(ドライブ追加時のRAIDレベル変換)

    RAIDグループのRAIDレベルを変換できます。変換の際、ドライブを追加することもできます。RAIDグループ内の全ボリュームのRAIDレベルを変換する場合に使用します。

複数RAIDグループ間でのストライピング

  • ワイドストライピング

    1つのボリュームを複数のRAIDグループに分散して配置することによって、サーバからのI/Oアクセスを効率化し性能を向上できます。