ワイドストライピング

ワイドストライピングは、複数のRAIDグループをストライプで連結し、多数のドライブを同時に利用することで性能を向上させる機能です。本機能は、特にランダムライト性能を要求される場合において有効です。

LUNを構成するドライブ数を増やすことでサーバからのI/Oアクセスを複数のドライブに分散し、処理性能を向上させることができます。

図: ワイドストライピング

ワイドストライピングでは、2~64個のRAIDグループ間を連結した1つのWSVを作成します。

WSVの作成時に連結して使用するRAIDグループの個数が決定されます。WSVの作成後にRAIDグループの連結数を変更する場合、および容量を拡張する場合は、RAIDマイグレーションを使用してください。

ボリューム容量が128TBまで連結できます。

ワイドストライピングで連結されたRAIDグループでも、使用していない空き領域にはほかのボリューム(Standard、SDV、SDPV、WSV)を作成できます。

以下が同じRAIDグループを連結してWSVを作成します。

  • RAIDレベル

  • メンバードライブ数

  • Stripe Depth

  • 構成するドライブの種類、回転数(ディスクの場合)

WSVは、以下の条件にあてはまるRAIDグループには作成できません。

  • TPPまたはFTRPに属しているRAIDグループ

  • RECディスクバッファーとして登録されているRAIDグループ

  • Extreme Cache Poolとして登録されているRAIDグループ

  • RAIDレベルがRAID6-FRのRAIDグループ

  • 連結するボリューム容量以上の連続する空き領域がないRAIDグループ

Caution
  • WSVを構成するRAIDグループは、RAIDグループ容量を拡張できません(LDEは不可)。

  • WSVを作成するときに、ストライプで連結するRAIDグループにアドバンスト・フォーマットのドライブで構成されたRAIDグループが1つでも存在する場合、アドバンスト・フォーマットに対応していないOSやアプリケーションからその作成したWSVにアクセスすると、書き込み性能が低下することがあります。