LUNコンカチネーション
LUNコンカチネーションは、既存のボリュームに対し新たな領域を追加し、サーバから使用できるボリューム容量を拡張する機能です。本機能により、RAIDグループの未使用領域の活用や、ボリューム容量不足を解消することができます。
拡張のために結合する領域はRAIDグループの一部、または全部の未使用領域から領域を切り出して新しいボリュームを作成したあと、作成したボリュームを連結して、1つの大容量ボリュームとして使用します。
業務運用中に拡張することができます。
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LUNコンカチネーションは、ボリュームを連結してボリューム容量を拡張する機能です。
ボリューム単位(最小容量は1GB)で最大で16個まで連結できます。
ボリューム容量が128TB(ODXバッファーボリュームは1TB)まで連結できます。
連結元ボリュームと連結するボリュームのRAIDレベルが異なっていても連結できます。
SASディスクまたはニアラインSASディスクに連結元ボリュームがある場合は、SASディスクおよびニアラインSASディスクで構成されるボリュームと連結が可能です。
NVMe SSD、SAS SSD、NVMe SSD SED、およびSAS SSD SEDの場合、連結先と連結元でボリュームの属するドライブは同じ種類(NVMe SSD、SAS SSD、NVMe SSD SED、またはSAS SSD SED)である必要があります。
性能面から、同じRAIDレベルおよび同じドライブ(種類、サイズ、容量、または回転数(ディスクの場合))で構成されたRAIDグループからの連結を推奨します。
連結したボリュームはOPC、EC、QuickOPCのコピー元、コピー先にすることができます。また、SnapOPC / SnapOPC+のコピー元にすることもできます。
連結前と連結後のLUN番号は同一です。サーバ上でのLUNは変わらないため、OSの再起動は必要ありません。ホストからは、連結前、連結中および連結後のいずれも、同じようにアクセスすることができます。ただし、サーバからのボリューム容量拡張に対する認識方法は、サーバのOSにより異なります。
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LUNコンカチネーションが可能なボリュームタイプはStandardです。新たに連結したボリュームの暗号化状態は、連結元のボリュームに依存します。
装置内や、対象のボリュームでほかの機能が動作中の場合、LUNコンカチネーションを実行できないことがあります。
同時に処理を実行可能な機能については、各機能の同時実行可否を参照してください。
連結元ボリュームのデータのバックアップを行っておくことを推奨します。
各プラットフォーム(サーバ側OS)の種類や版数によっては、拡張したボリュームを認識できない場合があるため、動的に容量を拡張する場合は、事前に各OSおよびファイルシステムのマニュアルを参照してください。
ETERNUS SF AdvancedCopy Managerを使用してバックアップをとったボリュームをLUNコンカチネーションで容量拡張する場合、ETERNUS SF AdvancedCopy Managerでのボリュームの再登録が必要です。
アドバンスト・フォーマットのドライブで構成されたRAIDグループに属するボリュームを、連結元や連結先に指定して容量拡張する場合、アドバンスト・フォーマットに対応していないOSやアプリケーションからその容量拡張したボリュームにアクセスすると、書き込み性能が低下することがあります。