RAIDマイグレーション
RAIDマイグレーションは、データ保証を行いながらボリュームを別のRAIDグループへ移動させる機能です。これによりお客様のニーズに応じたRAID、ボリュームの再配置が可能になります。ボリュームの再配置は業務運用中に実行することができ、また、RAIDレベルもRAID5からRAID1+0などの異なるRAIDレベルへ再構築できます。
ETERNUS CLIを使用して移動先がFTRPのマイグレーションを行う場合は、Flexible Tierマイグレーション機能を使用してください。
- 大容量ドライブへデータを移動した場合(3.84TBドライブから7.68TBドライブへ移動)図: RAIDマイグレーション(大容量ドライブへデータを移動した場合)
- 異なるRAIDレベルへ移動した場合(RAID5 g RAID1+0)図: RAIDマイグレーション(異なるRAIDレベルへ移動した場合)
移動前と移動後でボリューム番号(LUN)は変わらないため、ホストからは、移動前・移動中・移動後のいずれも意識することなく、同じようにアクセスすることができます。
RAIDマイグレーションすることによって、以下の変更を行えます。
ボリュームの種類の変更
ボリュームは、移動先のRAIDグループやプール(TPPおよびFTRP)の種別に応じた種類に変更されます。
暗号化属性の変更
ボリュームの暗号化属性は、ボリュームの暗号化指定や、移動先に指定するプール(TPPおよびFTRP)の属性に依存します。
連結数やWide Stripe Sizeの変更(WSVの場合)
既存ボリュームの重複排除/圧縮機能の有効化
また、同時に以下の処理を指定できます。
容量拡張
RAIDグループ間の移動では、同時に容量を拡張できます。なお、TPV / FTVの場合、容量は拡張できません。
TPV / FTV容量最適化
移動先がプール(TPPおよびFTRP)の場合、移動完了後のTPV / FTV容量最適化を指定できます。
TPV / FTV容量最適化の機能についてはTPV / FTV容量最適化を参照してください。
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非暗号化ボリューム |
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暗号化ボリューム |
移動先(RAIDグループまたはプール)の未使用領域は、移動元のボリューム容量より大きい領域を指定してください。ただし、移動先にRECディスクバッファーとして登録されているRAIDグループを指定することはできません。
装置内や対象のボリュームでほかの機能が動作中の場合、RAIDマイグレーションを実行できないことがあります。
同時に処理を実行可能な機能、件数、容量については、各機能の同時実行可否を参照してください。
RAIDマイグレーション中は、RAIDマイグレーション元およびRAIDマイグレーション先のRAIDグループへのアクセス性能が低下することがあります。