LAN制御(メインCM/サブCM)
ここでは、ETERNUS DXのLAN制御を行うコントローラーの仕組みについて説明します。
ETERNUS DXのコントローラーのうち、LAN制御を管理する権限を与えられたコントローラー(CM)のことをメインCMといい、メインCMの故障時に制御を引き継ぐコントローラーをサブCMといいます。
CMやLANに異常が発生した場合、メインCMの切り替えが自動的に行われます。
LANポートのIPアドレスはコントローラーごとに固定的に割り当てられるのではなく、メイン/サブの役割ごとに割り当てられます。メインCMが切り替わったあとは、新しくメインとなったコントローラーに旧メインCMのIPアドレスが引き継がれるため、接続している物理的なポートが切り替わっても、同じIPアドレスで継続してアクセスできます。なお、MACアドレスは引き継がれません。
ETERNUS DX600 S6の場合
ETERNUS DX900 S6の場合
運用管理LANに接続されているコントローラーの中からモジュール番号が小さいものから順(CE#0 CM#0, CE#1 CM#0, CE#0 CM#1, CE#1 CM#1)に選択されます。
ETERNUS DX8900 S6の場合
運用管理LANに接続されているコントローラーの中からモジュール番号が小さいものから順(CE#0 CM#0, CE#1 CM#0, …, CE#0 CM#1, CE#1 CM#1, …)に選択されます。
コントローラーにはメインCMを識別するためのLEDがあり、メインCM側が緑色に点灯します。
サブCMのIPアドレスを設定しておくと、メインCM側のLAN経路上で何らかの異常が発生した場合でもサブCMからETERNUS Web GUI、ETERNUS CLIを使用できます。
ただし、メインCMとサブCMでは使用できる機能が異なり、サブCMではメインCMの切り替え、および装置状態表示だけを実行できます。
ETERNUS DX600 S6/DX900 S6の場合
通常は、サブCMのIPアドレスを設定する必要はありません。
図: LAN制御(ETERNUS DX600 S6で、サブCMのIPアドレスを設定している場合)
図: LAN制御(ETERNUS DX900 S6で、サブCMのIPアドレスを設定している場合)
ETERNUS DX8900 S6の場合
IPアドレスを割り付けたコントローラーを、それぞれLANメインCM、LANサブCMと呼びます。以下に、CE#0 CM#0がLANメインCM、CE#1 CM#0がLANサブCMの場合のLAN制御を示します。
図: LAN制御(ETERNUS DX8900 S6で、LANサブCMのIPアドレスを設定している場合)

