マルチパス接続

マルチパス接続は、ETERNUS DXとサーバ間を複数パス(マルチパス)で接続する構成です。パスの冗長化によってシステムの信頼性が向上します。

パスが故障した場合、ほかのパスに切り替えてアクセスを行うパスフェイルオーバ機能により、パス故障時のアクセス停止を回避できます。

図: マルチパス接続(SAN 接続時 - 基本的な接続構成)
図: マルチパス接続(SAN 接続時 - スイッチ接続の場合)

両方のサーバからアクセスがある場合、ホストインターフェースを 4個で構築し、ホストインターフェースのポートは片方だけ接続する方が性能を確保できます。

図: マルチパス接続(SAN接続時 - 性能向上を考慮した場合)
Caution
  • マルチパス接続で信頼性を向上させる場合、ETERNUS DX内のコントローラーに冗長で接続されるようにシステム設計する必要があります。パスの構成は、異なるコントローラー(CM#0、CM#1)に接続するパスで組み合わせてください。コントローラー内のホストインターフェースの番号(CA#0、CA#1など)の組み合わせを考慮する必要はありません。

  • ホストインターフェースの故障に備えて、1台のサーバからのパスは、異なるホストインターフェースに分けて接続することを推奨します。

コントローラーエンクロージャを2台以上搭載している場合は、コントローラーエンクロージャをまたいで接続すると信頼性が向上します。なお、コントローラーエンクロージャをまたいで接続するには、異なる系統のコントローラーを接続する必要があります(CE#0 CM#0とCE#1 CM#1、CE#0 CM#1とCE#1 CM#0など)。

図: マルチパス接続(コントローラーエンクロージャが2台以上の場合)
Caution

マルチパス接続時には、コントローラー内のホストインターフェース番号(CA#0、CA#1など)や、コントローラーエンクロージャ番号の組み合わせを考慮する必要はありません。

活性ファームウェアアップデート時には、同じ系統のコントローラー(CE#0 CM#0とCE#1 CM#0など)ごとに再起動が行われるため、異なる系統のコントローラー(CE#0 CM#0とCE#1 CM#1、CE#0 CM#1とCE#1 CM#0など)に接続する必要があります。