電源の投入
ETERNUS DXの電源投入の手順について説明します。
電源を投入するには以下の方法があります。
電源スイッチ
ETERNUS DXの電源スイッチを操作して電源を投入します。
サーバと連動して電源を投入するには以下の方法があります。
Wake On LAN
Wake On LAN機能を使用して電源を投入します。
RCIL(Remote Cabinet Interface over LAN)
RCIL(LAN)経由でサーバと連動して電源を投入します。
CautionRCIL電源連動は、連動させるサーバ側でも RCIL機能を備えている必要があります。
RCIL機能を備えているサーバは、Fujitsu SPARC Serversだけです(2024年9月時点)。
電源を投入する前に、ACコンセントボックスのメインラインスイッチとETERNUS DXの電源ユニットのPSUスイッチがONになっていることを確認してください。通常、ACコンセントボックスのメインラインスイッチとETERNUS DXのPSUスイッチはOFFにしないでください。
ETERNUS DXの電源を投入してから、READY状態(READY LED( )点灯)になるまでに以下の時間がかかります。スケジュール運転を行う場合は運用を考慮して設定してください。
表: 電源投入時の所要時間(コントローラーあたり最大システムメモリ搭載時) 装置
重複排除/圧縮機能 なし
重複排除/圧縮機能 あり
正常時
異常時
正常時
異常時
ETERNUS DX600 S6
約7分
最大20分
約15分
最大28分
ETERNUS DX900 S6(*1)
約10分
最大20分
約14分
最大24分
ETERNUS DX8900 S6(*1)
約10分
最大20分
約14分
最大24分
*1 : ETERNUS DX900 S6およびETERNUS DX8900 S6は、圧縮機能のみサポートしています。
サーバの電源を投入するときは、ETERNUS DXやETERNUS DXとサーバを接続するネットワーク機器がREADY状態になっていることを確認してください。
READY状態になる前にサーバの電源を投入すると、サーバからETERNUS DXを認識できないことがあります。
サーバと連動して電源を投入する場合は、サーバの電源投入前にETERNUS DXがREADY状態になるように、サーバ側で適切な待ち合わせ処理を行ってください。
ETERNUS Web GUI, ETERNUS CLIでAuto Power機能が有効に設定されている場合は、ETERNUS DXへの電力が供給された時点で、自動的に電源が投入されます。
ETERNUS Web GUI, ETERNUS CLIでPower Resume機能が有効に設定されている場合は、停電発生後の復電時に、自動的に電源が投入されます。
ETERNUS DXのREMOTE LED( )が緑色に点灯している場合は、RCIL(LAN)経由で電源を投入してください。
電源切断後に再び電源投入する場合は、1分程度間隔をあけてください。
停電発生などでETERNUS DXの電源切断処理が正常に行われなかった場合、次回のETERNUS DXの電源投入時は、READY状態になるまでの時間がETERNUS DX600 S6の場合は最大33分程度、ETERNUS DX900 S6の場合は最大20分程度長くなります。
ここでは電源スイッチによる電源投入の手順について説明します。
その他の電源の投入方法については、各マニュアルを参照してください。
コントローラーエンクロージャまたはフロントエンドエンクロージャの電源スイッチを押します。
各エンクロージャの POWER LED( または )が点灯します。
コントローラーエンクロージャまたはフロントエンドエンクロージャのREADY LED()が点灯していることを確認します。
READY LED が点灯までの時間については、電源の投入のImportantを参照してください。
管理端末とETERNUS DXの接続を確認する場合は、管理端末のコマンドプロンプトでpingコマンドを実行してください。pingコマンドの実行例を以下に示します(「192.168.1.1」はETERNUS DXのIPアドレスのデフォルト値)。
ping 192.168.1.1
実行結果がエラーの場合は、管理端末のネットワーク設定を確認してください。
Importantコントローラー0(CM#0)のRMTポートと管理端末のLANポートを接続していても通信できない場合は、コントローラー0(CM#0)のMAIN CM LEDが点灯しているか確認してください。コントローラー1(CM#1)のMAIN CM LEDが点灯している場合は、コントローラー1(CM#1)側のRMTポートを使用してください。
ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6の電源投入時、LCDパネルに表示されるメッセージおよびLEDの状態を以下に示します。
*1 | : | Power On Self Test(自己診断) |