ONTAP 9.13

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ONTAP S3のアーキテクチャーとユースケース

ONTAPのバケットの基盤となるアーキテクチャーはFlexGroupボリュームです。複数の構成 メンバー ボリュームで構成される単一のネームスペースで、単一のボリュームとして管理されます。

FlexGroupボリュームは構成と呼ばれるFlexVolの集まり

バケットは基盤となるハードウェアの物理的な上限によってのみ制限され、アーキテクチャーの上限はそれよりも高くなることがあります。バケットがスペース不足になった場合は、FlexGroupのエラスティック サイジングによってFlexGroupボリュームの構成が自動的に拡張されます。バケットには、FlexGroupボリュームあたり1000バケットまで、またはFlexGroupボリュームの容量の1/3まで(バケット内のデータ増加に対応)という制限があります。

S3バケットを含むFlexGroupボリュームへのNASまたはSANプロトコルによるアクセスは許可されません。

バケットへのアクセスは、権限があるユーザーとクライアント アプリケーションにのみ許可されます。

S3 SVMバケットアクセス

ONTAP S3サービスへのクライアント アクセスの主なユースケースは次の2つです。

  • ONTAP S3をリモートのFabricPool大容量(クラウド)階層として使用するONTAPシステム

    大容量階層(コールド データ用)を含むS3サーバーとバケットが、高パフォーマンス階層(ホットデータ用)とは別のクラスタに配置されています。

  • ONTAP S3をローカルのFabricPool階層として使用するONTAPシステム

    大容量階層を含むS3サーバーとバケットが、高パフォーマンス階層と同じクラスタの別のHAペアに配置されています。

ONTAP S3バケットへのアクセスには、HTTPSを使用することを推奨します。HTTPSを有効にすると、SSL / TLSと統合するためにセキュリティ証明書が必要になります。その結果、ONTAP S3でクライアント ユーザーを認証するためにアクセス キーとシークレット キーが必要になり、ONTAP S3での処理にはユーザーのアクセス権限が必要になります。クライアント アプリケーションには、サーバーを認証してクライアントとサーバーの間のセキュアーな接続を確立するために、ルートCA証明書(ONTAP S3サーバーの署名済み証明書)へのアクセスも必要になります。

ユーザーはS3対応SVM内に作成され、アクセス権限はバケット レベルまたはSVMレベルで制御できます。つまり、各ユーザーにSVM内の1つ以上のバケットへのアクセスを許可できます。

ONTAP S3サーバーでは、HTTPSがデフォルトで有効になっています。クライアント アクセスに対してHTTPSを無効にし、HTTPを有効にすることもできます。その場合、CA証明書を使用した認証は必要ありません。ただし、HTTPを有効にしてHTTPSを無効にした場合、ONTAP S3サーバーとのすべての通信がクリア テキストでネットワークに送信されます。

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