エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

アーキテクチャー

ONTAPのバケットの基盤となるアーキテクチャーはFlexGroupボリュームです。FlexGroupボリュームとは、複数の構成 メンバー ボリュームで構成される単一のネームスペースで、単一のボリュームとして管理されます。

FlexGroup volume represented as a group of FlexVol volumes called constituents or members

バケットへのアクセスは、権限があるユーザーとクライアント アプリケーションにのみ許可されます。

S3 SVM bucket access

FabricPoolエンドポイントとしての用途など、バケットがS3アプリケーション専用になっている場合、基盤となるFlexGroupボリュームではS3プロトコルのみがサポートされます。

ONTAP 9.12.1以降では、NASプロトコルを使用するように事前設定されているマルチプロトコルNASボリュームでも、S3プロトコルを有効にできます。マルチプロトコルNASボリュームでS3プロトコルを有効にすると、クライアント アプリケーションはNFS、SMB、S3を使用してデータを読み書きできます。

バケットの制限

バケットの最小サイズは、95GBです。

+ バケットの最大サイズは、FlexGroupの最大サイズである60PBに制限されます。

FlexGroupボリュームあたり1,000バケットまで、またはクラスタあたり12,000バケットまで(12個のFlexGroupボリュームを使用)という制限があります。

ONTAP 9.14.1以降でのFlexGroupの自動サイズ変更

ONTAP 9.14.1以降では、FlexGroupのデフォルト サイズは基盤となるバケットのサイズに基づいて決まります。 FlexGroupボリュームは、バケットが追加または削除されると自動的に拡張または縮小されます。

たとえば、1つ目のBucket_Aが100GBにプロビジョニングされていると、FlexGroupは100GBにシンプロビジョニングされます。Bucket_B(300GB)とBucket_C(500GB)という2つのバケットを追加で作成すると、 FlexGroupボリュームは900GBに拡張されます

(Bucket_Aの100GB + Bucket_Bの300GB + Bucket_Cの500GB = 900GB)。

Bucket_Aを削除すると、基盤となるFlexGroupボリュームは800GBに縮小されます。

ONTAP 9.13.1以前のFlexGroupのデフォルト固定サイズ

バケットを拡張するための容量を確保するには、FlexGroupボリュームのすべてのバケットの使用済み容量の合計が、クラスタ上で使用可能なストレージ アグリゲートに基づくFlexGroupボリュームの最大容量の33%未満である必要があります。 これが満たされない場合、作成された新しいバケットは、自動的に作成される新しいFlexGroupボリュームにプロビジョニングされます。

ONTAP 9.14.1より前のバージョンでは、FlexGroupのサイズは環境に応じた以下のデフォルト サイズに固定されていました。

  • ONTAP:1.6PB

FlexGroupボリュームをデフォルト サイズでプロビジョニングするのに十分な容量がクラスタにない場合、ONTAPは既存の環境でプロビジョニングできるようになるまで、デフォルト サイズを半分ずつ縮小していきます。

たとえば、300TBの環境では、FlexGroupボリュームは自動的に200TBでプロビジョニングされます(1.6PB、800TB、400TBのFlexGroupボリュームは環境に対して大きすぎるため)。

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