エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9

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Flash Poolの候補と最適なキャッシュ サイズの確認

既存のローカル階層(アグリゲート)をFlash Poolローカル階層に変換する前に、ローカル階層がI/Oにバインドされているかどうかや、ワークロードと予算に応じた最適なFlash Poolのキャッシュ サイズを確認できます。また、既存のFlash Poolローカル階層のキャッシュ サイズが正しく設定されているかどうかを確認することもできます。

要件

分析するローカル階層の負荷がピークになるおおよその時間帯を確認しておく必要があります。

手順
  1. advancedモードに切り替えます。

    set advanced

  2. 既存のローカル階層(アグリゲート)がFlash Poolアグリゲートへの変換に適しているかどうかを確認する必要がある場合は、負荷のピーク時におけるアグリゲート内のドライブのビジー率と、それがレイテンシにどのような影響を及ぼすかを確認します。

    statistics show-periodic -object disk:raid_group -instance raid_group_name -counter disk_busy|user_read_latency -interval 1 -iterations 60

    Flash Poolキャッシュを追加してレイテンシを短縮する処理がこのアグリゲートに適しているかどうかを判断することができます。

    アグリゲート「aggr1」の最初のRAIDグループの統計情報を表示するコマンドの例を次に示します。

    statistics show-periodic -object disk:raid_group -instance /aggr1/plex0/rg0 -counter disk_busy|user_read_latency -interval 1 -iterations 60

  3. Automated Workload Analyzer(AWA)を起動します。

    storage automated-working-set-analyzer start -node node_name -aggregate aggr_name

    指定されたアグリゲートに関連付けられているボリュームのワークロード データの収集が開始されます。

  4. advancedモードを終了します。

    set admin

    ピーク負荷が間隔をあけて複数回発生するまでAWAの実行を許可します。AWAは、指定されたアグリゲートに関連付けられているボリュームのワークロードの統計情報を収集し、期間内で最長1週間にわたってデータを分析します。複数の週にわたってAWAを実行すると、直近の週に収集されたデータのみレポートされます。キャッシュ サイズの推定値は、データ収集期間内に確認された最も高い負荷に基づいています。データ収集期間全体の負荷が高くなくてもかまいません。

  5. advancedモードに切り替えます。

    set advanced

  6. ワークロードの分析を表示します。

    storage automated-working-set-analyzer show -node node_name -instance

  7. AWAを停止します。

    storage automated-working-set-analyzer stop node_name

    すべてのワークロード データがフラッシュされ、分析に使用できなくなります。

  8. advancedモードを終了します。

    set admin

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