エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

Flash Poolの候補と最適なキャッシュ サイズの確認

既存のローカル階層(アグリゲート)をFlash Poolローカル階層に変換する前に、ローカル階層がI/Oにバインドされているかや、ワークロードと予算に応じた最適なFlash Poolのキャッシュ サイズを確認できます。また、既存のFlash Poolローカル階層のキャッシュ サイズが正しく設定されているかを確認することもできます。

要件

分析するローカル階層の負荷がピークになるおおよその時間帯を確認しておく必要があります。

手順
  1. advancedモードに切り替えます。

    set advanced

  2. 既存のローカル階層(アグリゲート)がFlash Poolアグリゲートへの変換に適しているかを確認する必要がある場合は、負荷のピーク時におけるアグリゲート内のドライブのビジー率と、それがレイテンシにどのような影響を及ぼすかを確認します。

    statistics show-periodic -object disk:raid_group -instance raid_group_name -counter disk_busy|user_read_latency -interval 1 -iterations 60

    Flash Poolキャッシュを追加してレイテンシを短縮する処理がこのアグリゲートに適しているかを判断することができます。

    アグリゲート「aggr1」の最初のRAIDグループの統計情報を表示するコマンドの例を次に示します。

    statistics show-periodic -object disk:raid_group -instance /aggr1/plex0/rg0 -counter disk_busy|user_read_latency -interval 1 -iterations 60

  3. Automated Workload Analyzer(AWA)を起動します。

    storage automated-working-set-analyzer start -node node_name -aggregate aggr_name

    指定されたアグリゲートに関連付けられているボリュームのワークロード データの収集が開始されます。

  4. advancedモードを終了します。

    set admin

    ピーク負荷が間隔をあけて複数回発生するまでAWAの実行を許可します。AWAは、指定されたアグリゲートに関連付けられているボリュームのワークロードの統計情報を収集し、期間内で最長1週間にわたってデータを分析します。複数の週にわたってAWAを実行すると、直近の週に収集されたデータのみレポートされます。キャッシュ サイズの推定値は、データ収集期間内に確認された最も高い負荷に基づいています。データ収集期間全体の負荷が高くなくてもかまいません。

  5. advancedモードに切り替えます。

    set advanced

  6. ワークロードの分析を表示します。

    storage automated-working-set-analyzer show -node node_name -instance

  7. AWAを停止します。

    storage automated-working-set-analyzer stop node_name

    すべてのワークロード データがフラッシュされ、分析に使用できなくなります。

  8. advancedモードを終了します。

    set admin

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