エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

保護対象のファイルを削除することで想定よりもファイル スペースが少なくなる仕組み

Snapshotコピーは、ブロックを使用していたファイルを削除したあともそのブロックをポイントします。そのため、Snapshotコピー リザーブを使い切ると、期待に反した結果を引き起こす可能性があります。つまり、ファイルシステム全体を削除することで、ファイルシステムが占有するスペースよりも、使用可能なスペースが少なくなります。

次の例を考えてみましょう。ファイルを削除する前の、df コマンドの出力は次のとおりです。

Filesystem          kbytes  used    avail  capacity
/vol/vol0/          3000000 3000000 0       100%
/vol/vol0/.snapshot 1000000 500000  500000   50%

ファイルシステム全体を削除してボリュームのSnapshotコピーを作成すると、df コマンドによって次の出力が生成されます。

Filesystem          kbytes  used    avail  capacity
/vol/vol0/          3000000 2500000 500000   83%
/vol/vol0/.snapshot 1000000 3500000 0       350%

この出力に示すとおり、アクティブ ファイルシステムで使用されていた3GBは、現在はSnapshotコピーで使用されています(削除前に使用されていた0.5GBを含む)。

Snapshotコピーで使用されるドライブ スペースはSnapshotコピー リザーブを超えているため、アクティブ ファイル用にリザーブされたスペースに2.5GBが「オーバーフロー」します。想定していた3GBについては、ファイル用の空きスペースとして0.5GBしか残りません。

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