エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9

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%w変数と%d変数を使用したホーム ディレクトリー設定の作成

%w 変数と %d 変数を使用して、ホーム ディレクトリー設定を作成できます。これにより、ユーザーは、動的に作成された共有を使用して、ホーム ディレクトリー共有に接続できます。

手順
  1. ユーザーのホーム ディレクトリーを格納するqtreeを作成します。
    volume qtree create -vserver vserver_name -qtree-path qtree_path

  2. qtreeで正しいセキュリティ形式が使用されていることを確認します。
    volume qtree show

  3. 適切なセキュリティ形式がqtreeで使用されていない場合は、volume qtree security コマンドを使用してセキュリティ形式を変更します。

  4. ホーム ディレクトリー共有を追加します。
    vserver cifs share create -vserver vserver -share-name %w -path %d/%w -share-properties homedirectory\[,...\]

    -vserver vserver には、検索パスを追加するCIFS対応のStorage Virtual Machine(SVM)を指定します。

    -share-name %w には、ホーム ディレクトリー共有名を指定します。ユーザーがホーム ディレクトリーに接続すると、ユーザーごとに共有名が動的に作成されます。共有名は windows_user_name の形式になります。

    -path %d/%w には、ホーム ディレクトリーの相対パスを指定します。ユーザーがホーム ディレクトリーに接続すると、ユーザーごとに domain/windows_user_name の形式で相対パスが動的に作成されます。

    -share-properties homedirectory[,…​]+ には、その共有の共有プロパティを指定します。homedirectory の値を指定する必要があります。追加の共有プロパティをカンマで区切って指定できます。

  5. vserver cifs share show コマンドを使用して、共有の設定が適切であることを確認します。

  6. ホーム ディレクトリー検索パスを追加します。
    vserver cifs home-directory search-path add -vserver vserver -path path

    -vserver vserver-name には、検索パスを追加するCIFS対応のSVMを指定します。

    -path path には、検索パスの絶対ディレクトリー パスを指定します。

  7. vserver cifs home-directory search-path show コマンドを使用して、検索パスが追加されたことを確認します。

  8. ユーザーにホーム ディレクトリーがある場合は、ホーム ディレクトリーを含むように指定したqtreeまたはボリュームに対応するディレクトリーを作成します。

    たとえば、/vol/vol1/users というパスのqtreeを作成した場合に、ディレクトリーの作成対象となるユーザーのユーザー名がmydomain\user1であるときは、/vol/vol1/users/mydomain/user1 というパスを使用してディレクトリーを作成します。

    /home1 にマウントされる「home1」という名前のボリュームを作成した場合は、/home1/mydomain/user1 というパスを使用してディレクトリーを作成します。

  9. ドライブをマッピングするか、UNCパスを使用して、ユーザーがホーム ディレクトリー共有に正常に接続できることを確認します。

    たとえば、ユーザーmydomain\user1が、SVM vs1上にあるディレクトリー(手順8で作成)に接続する場合は、UNCパス \\vs1\user1 を使用して接続します。

次の例の各コマンドは、以下の内容でホーム ディレクトリー設定を作成します。

  • 共有名は%wです。

  • 相対ホーム ディレクトリー パスは%d/%wです。

  • ホーム ディレクトリー /home1 を含むように指定した検索パスは、NTFSセキュリティ形式が設定されたボリュームです。

  • 設定はSVM vs1上に作成されます。

ユーザーがWindowsホストからホーム ディレクトリーにアクセスする場合には、このようなホーム ディレクトリー設定を使用できます。また、ユーザーがWindowsホストとUNIXホストからホーム ディレクトリーにアクセスし、ファイルシステム管理者がWindowsベースのユーザーおよびグループを使用してファイルシステムへのアクセスを制御する場合にも、このような設定を使用できます。

cluster::> vserver cifs share create -vserver vs1 -share-name %w -path %d/%w -share-properties oplocks,browsable,changenotify,homedirectory

cluster::> vserver cifs share show -vserver vs1 -share-name %w

                      Vserver: vs1
                        Share: %w
     CIFS Server NetBIOS Name: VS1
                         Path: %d/%w
             Share Properties: oplocks
                               browsable
                               changenotify
                               homedirectory
           Symlink Properties: enable
      File Mode Creation Mask: -
 Directory Mode Creation Mask: -
                Share Comment: -
                    Share ACL: Everyone / Full Control
File Attribute Cache Lifetime: -
                  Volume Name: -
                Offline Files: manual
Vscan File-Operations Profile: standard

cluster::> vserver cifs home-directory search-path add -vserver vs1 ‑path /home1

cluster::> vserver cifs home-directory search-path show
Vserver     Position Path
----------- -------- -----------------
vs1         1        /home1
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