ONTAP 9.13

to English version

アクセス キャッシュのパフォーマンスの最適化

複数のパラメーターを設定して、アクセス キャッシュを最適化したり、パフォーマンスとアクセス キャッシュ内の保存情報の鮮度とのバランスをとったりすることができます。

タスク概要

アクセス キャッシュの更新期間を設定する際には、次の点に注意してください。

  • 値を大きくすると、アクセス キャッシュ内でのエントリの存続時間が長くなります。

    長所としては、ONTAPがアクセス キャッシュ エントリの更新時に消費するリソースの減少によるパフォーマンスの向上が挙げられます。短所は、エクスポート ポリシー ルールが変更されてアクセス キャッシュ エントリが古くなった場合、エントリの更新にかかる時間が長くなることです。その結果、アクセスできるはずのクライアントが拒否され、拒否されるはずのクライアントがアクセス権を得る可能性があります。

  • 値を小さくすると、ONTAPによるアクセス キャッシュ エントリの更新頻度が高くなります。

    長所は、エントリの鮮度が向上し、クライアントに対するアクセスの許可または拒否が正しく行われる可能性が高くなることです。短所としては、ONTAPがアクセス キャッシュ エントリの更新時に消費するリソースの増加によるパフォーマンスの低下が挙げられます。

手順
  1. 権限レベルをadvancedに設定します。

    set -privilege advanced

  2. 次のうち必要な操作を実行します。

    変更する項目 入力する内容

    受理エントリの更新期間

    vserver export-policy access-cache config modify-all-vservers -refresh-period-positive timeout_value

    拒否エントリの更新期間

    vserver export-policy access-cache config modify-all-vservers -refresh-period-negative timeout_value

    古いエントリのタイムアウト時間

    vserver export-policy access-cache config modify-all-vservers -harvest-timeout timeout_value

  3. 新しいパラメーター設定を確認します。

    vserver export-policy access-cache config show-all-vservers

  4. admin権限レベルに戻ります。

    set -privilege admin

Top of Page