エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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アクティビティ追跡の有効化

ONTAP 9.10.1以降では、ファイルシステム分析にアクティビティ追跡機能が追加されています。この機能を使用すると、ホット オブジェクトを特定し、データをCSVファイルとしてダウンロードできます。ONTAP 9.11.1以降では、アクティビティ追跡の対象がSVMに拡張されています。さらに、ONTAP 9.11.1以降のONTAP System Managerではアクティビティ追跡にタイムライン機能が追加され、最大5分間のアクティビティ追跡データを確認できます。

アクティビティ追跡では、次の4つのカテゴリーを監視できます。

  • ディレクトリー

  • ファイル

  • クライアント

  • ユーザー

監視対象のカテゴリーごとに、読み取りIOPS、書き込みIOPS、読み取りスループット、書き込みスループットが表示されます。アクティビティ追跡の結果は10~15秒ごとに更新され、直前の5秒間にシステムで確認されたホット スポットに関する情報が表示されます。

アクティビティ追跡の情報は概算値であり、データの精度は受信I/Oトラフィックの分布によって異なります。

ONTAP System Managerでボリューム レベルでアクティビティ追跡を表示する場合、アクティブに更新されるのは展開されているボリュームのメニューのみです。ボリュームが折りたたまれている場合、展開されるまで情報は更新されません。更新は[更新を一時停止]ボタンで停止できます。アクティビティ データはCSV形式でダウンロードできます。シートには、選択したボリュームについてその時点で収集されたデータが表示されます。

ONTAP 9.11.1以降で追加されたタイムライン機能を使用すると、ボリュームやSVMのホットスポット アクティビティを記録して追跡できます。データは約5秒ごとに更新され、過去5分間のデータが保持されます。タイムライン データは、ページに表示されている領域のフィールドについてのみ保持されます。追跡カテゴリーを折りたたむかスクロールしてタイムラインが表示されなくなると、タイムラインのデータの収集は停止します。デフォルトでは、タイムラインは無効になっています。また、[アクティビティ]タブから移動すると自動的に無効になります。

単一ボリュームのアクティビティ追跡の有効化

アクティビティ追跡は、ONTAP System ManagerまたはCLIを使用して有効にできます。

タスク概要

ONTAP REST APIまたはONTAP System ManagerでRBACを使用している場合は、アクティビティ追跡へのアクセスを管理するカスタム ロールを作成する必要があります。このプロセスについては、ロールベース アクセス制御に関する項を参照してください。

ONTAP System Manager
手順
  1. [ストレージ] > [ボリューム]を選択します。目的のボリュームを選択します。ボリューム メニューで[ファイルシステム]を選択し、[アクティビティ]タブを選択します。

  2. [アクティビティの追跡]がオンになっていることを確認して、上位のディレクトリー、ファイル、クライアント、ユーザーごとのレポートを表示します。

  3. 更新を停止してデータを詳しく分析するには、[更新を一時停止]を選択します。データをCSV形式のレコードとしてダウンロードすることもできます。

CLI
手順
  1. アクティビティ追跡を有効にします。

    volume activity-tracking on -vserver svm_name -volume volume_name

  2. 次のコマンドを使用して、ボリュームに対するアクティビティ追跡の状態(オンまたはオフ)を確認します。

    volume activity-tracking show -vserver svm_name -volume volume_name -state

  3. 有効にしたら、ONTAP System ManagerまたはONTAP REST APIを使用してアクティビティ追跡データを表示します。

複数ボリュームのアクティビティ追跡の有効化

ONTAP System ManagerまたはCLIを使用して、複数のボリュームのアクティビティ追跡を一度に有効にすることができます。

タスク概要

ONTAP REST APIまたはONTAP System ManagerでRBACを使用している場合は、アクティビティ追跡へのアクセスを管理するカスタム ロールを作成する必要があります。このプロセスについては、ロールベース アクセス制御に関する項を参照してください。

ONTAP System Manager
特定のボリュームで有効化
  1. [ストレージ] > [ボリューム]を選択します。目的のボリュームを選択します。ボリューム メニューで[ファイルシステム]を選択し、[アクティビティ]タブを選択します。

  2. アクティビティ追跡を有効にするボリュームを選択します。ボリューム リストの上部にある[その他のオプション]ボタンを選択します。[アクティビティトラッキングの有効化]を選択します。

  3. SVMレベルでアクティビティ追跡を表示するには、表示する特定のSVMを[ストレージ] > [ボリューム]から選択します。[ファイルシステム]タブに移動して[アクティビティ]を選択すると、アクティビティ追跡を有効にしたボリュームのデータが表示されます。

すべてのボリュームで有効化
  1. [ストレージ] > [ボリューム]を選択します。メニューからSVMを選択します。

  2. [ファイルシステム]タブに移動して[More]タブを選択し、SVM内のすべてのボリュームでアクティビティ追跡を有効にします。

CLI

ONTAP 9.13.1以降では、ONTAP CLIを使用して、複数のボリュームに対してアクティビティ追跡を有効にすることができます。

手順
  1. アクティビティ追跡を有効にします。

    volume activity-tracking on -vserver svm_name -volume [*|!volume_names]

    指定したStorage VM上のすべてのボリュームに対してアクティビティ追跡を有効にするには、*を使用します。

    指定したボリュームを除くSVM上のすべてのボリュームに対してアクティビティ追跡を有効にするには、!のあとに除外するボリューム名を入力します。

  2. 処理が成功したことを確認します。

    volume show -fields activity-tracking-state

  3. 有効にしたら、ONTAP System ManagerまたはONTAP REST APIを使用してアクティビティ追跡データを表示します。

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