ONTAP 9.13

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ローカル階層の手動追加(アグリゲートの手動作成)

ONTAPによるベストプラクティスに基づく推奨事項を使用せずにローカル階層を追加(アグリゲートを作成)する場合は、このプロセスを手動で実行できます。

実行するプロセスは、ONTAP System ManagerとCLIのどちらのインターフェイスを使用するかによって異なります。

ONTAP System Manager

ONTAP System Managerを使用したローカル階層の手動追加

ONTAP 9.11.1以降では、ローカル階層を作成する際にONTAP System Managerによる推奨構成を使用したくない場合、希望する構成を指定できます。

手順
  1. ONTAP System Managerで [ストレージ] > [階層] をクリックします。

  2. [階層] ページで、Add a local tier icon をクリックして新しいローカル階層を作成します。

    [ローカル階層の追加] ページに、ノードに作成可能な推奨されるローカル階層の数と、使用可能なストレージ容量が表示されます。

  3. ローカル階層に対するストレージの推奨事項が表示されたら、[スペアディスク] セクションの [ローカル階層の手動作成に切り替え] をクリックします。

    [ローカル階層の追加] ページに、ローカル階層の構成に使用するフィールドが表示されます。

  4. [ローカル階層の追加] ページの最初のセクションで、次の手順を実行します。

    1. ローカル階層の名前を入力します。

    2. (オプション):ローカル階層をミラーリングする場合は、[Mirror this local tier] チェック ボックスをオンにします。

    3. ドライブ タイプを選択します。

    4. ドライブの数を選択します。

  5. [RAID構成] セクションで、次の手順を実行します。

    1. RAIDタイプを選択します。

    2. RAIDグループ サイズを選択します。

    3. [RAID allocation]をクリックして、グループ内のドライブの割り当て状況を確認します。

  6. オプション:オンボード キー マネージャがインストールされている場合は、ページの [Encryption] セクションで暗号化用に設定できます。[暗号化用の暗号化オンボードキーマネージャーの設定] チェック ボックスをオンにします。

    1. パスフレーズを入力します。

    2. 確認のためにもう一度パスフレーズを入力します。

    3. あとでシステムのリカバリーが必要になったときのためにパスフレーズを保存します。

    4. あとで使用できるようにキー データベースをバックアップします。

  7. [保存] をクリックしてローカル階層を作成し、ストレージ ソリューションに追加します。

CLI

CLIを使用したアグリゲートの手動作成

アグリゲートを手動で作成する前に、ドライブ構成オプションを確認して作成をシミュレートする必要があります。

続いて、storage aggregate create コマンドを実行して結果を確認できます。

要件

アグリゲートで必要なドライブの数とホット スペア ドライブの数を決めておく必要があります。

タスク概要

ルート / データ / データ パーティショニングが有効になっていて、構成に含まれるソリッド ステート ドライブ(SSD)の数が24本以下の場合は、データ パーティションを別々のノードに割り当てることを推奨します。

ルート / データ パーティショニングとルート / データ / データ パーティショニングが有効になっているシステムでアグリゲートを作成する手順は、パーティショニングされていないドライブを使用するシステムでアグリゲートを作成する手順と同じです。システムでルート / データ パーティショニングが有効になっている場合は、-diskcount オプションにドライブ パーティションの数を指定する必要があります。ルート / データ / データ パーティショニングの場合は、使用するドライブの数を -diskcount オプションで指定します。

FlexGroupで使用する複数のアグリゲートを作成する場合は、アグリゲートのサイズを可能なかぎり同じにする必要があります。

storage aggregate create のマニュアル ページでは、アグリゲートの作成オプションと要件について詳しく説明されています。

手順
  1. スペア ドライブ パーティションのリストを表示して、アグリゲートの作成に十分な数のパーティションがあるかどうかを確認します。

    storage aggregate show-spare-disks -original-owner node_name

    データ パーティションは、Local Data Usable の下に表示されます。ルート パーティションをスペアとして使用することはできません。

  2. アグリゲートの作成をシミュレートします。

    storage aggregate create -aggregate aggregate_name -node node_name -raidtype raid_dp -diskcount number_of_disks_or_partitions -simulate true

  3. シミュレートしたコマンドから警告が表示された場合は、コマンドを調整してシミュレーションを繰り返します。

  4. アグリゲートを作成します。

    storage aggregate create -aggregate aggr_name -node node_name -raidtype raid_dp -diskcount number_of_disks_or_partitions

  5. アグリゲートを表示して、作成されたことを確認します。

    storage aggregate show-status aggregate_name

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