エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

LIFのフェイルオーバーの概要

LIFのフェイルオーバーとは、LIFの現在のネットワーク ポートでリンク障害が発生したときに、別のネットワーク ポートにLIFを自動的に移行する機能のことです。これは、SVMとの接続の高可用性を実現するための重要な機能です。LIFのフェイルオーバーを設定する手順は、フェイルオーバー グループの作成、フェイルオーバー グループを使用するためのLIFの変更、およびフェイルオーバー ポリシーの指定に分かれています。

フェイルオーバー グループは、クラスタ内における1つ以上のノードのネットワーク ポート(物理ポート、VLAN、インターフェイス グループ)をまとめたものです。フェイルオーバー グループにあるネットワーク ポートによって、LIFで使用可能なフェイルオーバー ターゲットが決まります。フェイルオーバー グループには、クラスタ管理LIF、ノード管理LIF、クラスタ間LIF、およびNASデータLIFを割り当てることができます。

LIFに有効なフェイルオーバー ターゲットを設定していない場合は、LIFがフェイルオーバーしようとしたときにシステムが停止します。フェイルオーバーの設定を確認するには、network interface show -failoverコマンドを使用します。

ブロードキャスト ドメインを作成すると、同じネットワーク ポートを含み、同じ名前の付いたフェイルオーバー グループが自動的に作成されます。このフェイルオーバー グループはシステムによって自動的に管理されます。つまり、ブロードキャスト ドメインのポートが追加されたり削除されたりすると、フェイルオーバー グループのポートも同様に自動的に追加または削除されます。この機能によって、管理者が自分のフェイルオーバー グループを管理する手間を省くことができます。

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