ONTAP 9.13

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統計を使用した自動ノード リファーラル アクティビティの監視

参照されるSMB接続の数を確認するには、statistics コマンドを使用して自動ノード リファーラルのアクティビティを監視します。リファーラルを監視することで、自動リファーラルによって共有をホストするノードに対して接続が割り当てられている範囲を把握し、データLIFを再配分してCIFSサーバーの共有へのローカル アクセスを向上させるべきかどうかを判断することができます。

タスク概要

cifs オブジェクトに、SMB自動ノード リファーラルの監視に役立つadvanced権限レベルのカウンタがいくつか用意されています。

  • node_referral_issued

    共有のルートとは別のノードでホストされるLIFを使用して接続したクライアントのうち、共有のルートのノードへのリファーラルが発行されたクライアントの数。

  • node_referral_local

    共有のルートと同じノードでホストされるLIFを使用して接続したクライアントの数。一般に、ローカル アクセスを使用するとパフォーマンスが最適化されます。

  • node_referral_not_possible

    共有のルートとは別のノードでホストされるLIFを使用して接続したクライアントのうち、共有のルートをホストするノードへのリファーラルが発行されていないクライアントの数。この状況は、共有のルートのノードに対するアクティブなデータLIFが見つからない場合に発生します。

  • node_referral_remote

    共有のルートとは別のノードでホストされるLIFを使用して接続したクライアントの数。リモート アクセスを使用するとパフォーマンスが低下することがあります。

一定期間内のデータ(サンプル)を収集して表示することにより、Storage Virtual Machine(SVM)の自動ノード リファーラル統計を監視できます。データ収集を停止しなければ、サンプルからデータを表示できます。データ収集を停止すると、固定のサンプル データが表示されます。データ収集を停止しなければ、以前のクエリとの比較に使用できる更新されたデータを入手できます。この比較は、パフォーマンスの傾向を確認するのに役立ちます。

statistics コマンドで収集した情報を評価および使用するには、環境でクライアントがどのように分散しているかを把握しておく必要があります。

手順
  1. 権限レベルをadvancedに設定します。

    set -privilege advanced

  2. statistics コマンドを使用して、自動ノード リファーラルの統計を表示します。

    次に、一定のサンプリング時間におけるデータを収集して表示することにより、自動ノード リファーラルの統計を表示する例を示します。

    1. 収集を開始します。
      statistics start -object cifs -instance vs1 -sample-id sample1

      Statistics collection is being started for Sample-id: sample1
    2. 目的の収集時間が経過するまで待ちます。

    3. 収集を停止します。
      statistics stop -sample-id sample1

      Statistics collection is being stopped for Sample-id: sample1
    4. 自動ノード リファーラルの統計を表示します。
      statistics show -sample-id sample1 -counter node

      Object: cifs
      Instance: vs1
      Start-time: 2/4/2013 19:27:02
      End-time: 2/4/2013 19:30:11
      Cluster: cluster1
      
          Counter                                             Value
          ----------------------------- ---------------------------
          node_name                                          node1
          node_referral_issued                                    0
          node_referral_local                                     1
          node_referral_not_possible                              2
          node_referral_remote                                    2
          ...
      
          node_name                                          node2
          node_referral_issued                                    2
          node_referral_local                                     1
          node_referral_not_possible                              0
          node_referral_remote                                    2
          ...

      出力には、SVM vs1に含まれるすべてのノードのカウンタが表示されます。この例では、わかりやすいように、自動ノード リファーラルの統計に関連する出力フィールドだけを示してあります。

  3. admin権限レベルに戻ります。
    set -privilege admin

関連情報

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