エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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しきい値ベースのSPセンサーの読み取り値とsystem sensorsコマンドのステータス値について

しきい値ベースのセンサーは、さまざまなシステム コンポーネントを定期的に計測します。SPは、しきい値ベースのセンサーの読み取り値と、事前に設定された制限値(コンポーネントで許容される動作状態を定義)を比較します。

センサーの読み取り値に基づき、SPはコンポーネントの状態の監視に役立つセンサーの状態を表示します。

しきい値ベースのセンサーには、システム温度、電圧、電流、ファン速度のセンサーなどがあります。しきい値ベースのセンサーのリストは、プラットフォームによって異なります。

しきい値ベースのセンサーには次のしきい値があり、これらはSPの system sensors コマンドの出力に表示されます。

  • 重大-下限(LCR)

  • 異常-下限(LNC)

  • 異常-上限(UNC)

  • 重大-上限(UCR)

センサー読み取り値がLNCとLCRの間、またはUNCとUCRの間の場合は、コンポーネントが問題の兆候を示しており、その結果、システムに障害が発生する可能性があることを示しています。したがって、コンポーネント サービスをすぐに計画する必要があります。

センサーの読み取り値がLCR以下、またはUCR以上の場合は、コンポーネントが誤動作しており、システム障害が発生しつつあることを意味します。したがって、コンポーネントに対して緊急な対応が必要です。

次の図に、各しきい値と対応する重大度の範囲を示します。

この図には説明が付随しています。

しきい値ベースのセンサーの読み取り値は、 system sensors コマンド出力の Current 列に表示されます。 system sensors get sensor_name コマンドを使用すると、指定したセンサーに関するその他の情報が表示されます。読み取り値が異常および重大のしきい値を超えると、センサーは重大度が上昇していることを報告します。読み取り値が各しきい値を超えると、しきい値のレベルに応じて system sensors コマンド出力に表示されるセンサーのステータスが、 ok から nc (異常)または cr (重大)に変わり、SELイベント ログにイベント メッセージが記録されます。

しきい値ベースのセンサーには、4つのしきい値レベルが全部揃っていないものもあります。しきい値がない場合、 system sensors コマンド出力のしきい値欄には na と表示されます。この値は、そのセンサーに該当するしきい値または重大度が設定されていないことを意味し、SPはそのしきい値についてセンサーを監視しません。

system sensorsコマンド出力例

次の例に、 system sensors コマンドによってSP CLIに表示される情報を示します。

SP node1> system sensors

Sensor Name      | Current    | Unit       | Status| LCR       | LNC       | UNC       | UCR
-----------------+------------+------------+-------+-----------+-----------+-----------+-----------
CPU0_Temp_Margin | -55.000    | degrees C  | ok    | na        | na        | -5.000    | 0.000
CPU1_Temp_Margin | -56.000    | degrees C  | ok    | na        | na        | -5.000    | 0.000
In_Flow_Temp     | 32.000     | degrees C  | ok    | 0.000     | 10.000    | 42.000    | 52.000
Out_Flow_Temp    | 38.000     | degrees C  | ok    | 0.000     | 10.000    | 59.000    | 68.000
CPU1_Error       | 0x0        | discrete   | 0x0180| na        | na        | na        | na
CPU1_Therm_Trip  | 0x0        | discrete   | 0x0180| na        | na        | na        | na
CPU1_Hot         | 0x0        | discrete   | 0x0180| na        | na        | na        | na
IO_Mid1_Temp     | 30.000     | degrees C  | ok    | 0.000     | 10.000    | 55.000    | 64.000
IO_Mid2_Temp     | 30.000     | degrees C  | ok    | 0.000     | 10.000    | 55.000    | 64.000
CPU_VTT          | 1.106      | Volts      | ok    | 1.028     | 1.048     | 1.154     | 1.174
CPU0_VCC         | 1.154      | Volts      | ok    | 0.834     | 0.844     | 1.348     | 1.368
3.3V             | 3.323      | Volts      | ok    | 3.053     | 3.116     | 3.466     | 3.546
5V               | 5.002      | Volts      | ok    | 4.368     | 4.465     | 5.490     | 5.636
STBY_1.8V        | 1.794      | Volts      | ok    | 1.678     | 1.707     | 1.892     | 1.911
…
しきい値ベースのセンサーのsystem sensors sensor_nameコマンド出力例

次の例に、しきい値ベースのセンサー5VについてSP CLIに system sensors get sensor_name コマンドを入力した結果を示します。

SP node1> system sensors get 5V

Locating sensor record...
Sensor ID              : 5V (0x13)
 Entity ID             : 7.97
 Sensor Type (Analog)  : Voltage
 Sensor Reading        : 5.002 (+/- 0) Volts
 Status                : ok
 Lower Non-Recoverable : na
 Lower Critical        : 4.246
 Lower Non-Critical    : 4.490
 Upper Non-Critical    : 5.490
 Upper Critical        : 5.758
 Upper Non-Recoverable : na
 Assertion Events      :
 Assertions Enabled    : lnc- lcr- ucr+
 Deassertions Enabled  : lnc- lcr- ucr+
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