ONTAP 9.13

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クラウド階層としてのONTAP S3のセットアップ

ONTAP 9.8以降を実行している場合は、ONTAP S3をFabricPoolのクラウド階層としてセットアップできます。

要件

ONTAP S3サーバーの名前およびリモート クラスタにあるその関連LIFのIPアドレスを確認しておく必要があります。

ローカル クラスタにクラスタ間LIFが必要です。

タスク概要

ONTAP 9.8以降では、ONTAP S3サーバーの負荷分散が有効になっています。サーバーのホスト名が複数のIPアドレスに解決される場合、ONTAPは、返されたすべてのIPアドレス(最大16個のIPアドレス)とクライアント接続を確立します。接続が確立されると、IPアドレスはラウンドロビン方式で選択されます。

手順

ONTAP System ManagerまたはONTAP CLIを使用して、ONTAP S3をFabricPoolのクラウド階層としてセットアップできます。

ONTAP System Manager
  1. [ストレージ] > [階層] > [クラウド階層を追加]をクリックし、オブジェクト ストア プロバイダーとしてONTAP S3を選択します。

  2. 必要な情報を入力します。

  3. クラウド ミラーを作成する場合は、[Add as FabricPool Mirror]をクリックします。

FabricPoolミラーを使用するとデータ ストアをシームレスに置き換えることができるため、災害発生時でもデータを使用できるようになります。

CLI
  1. S3サーバーとLIFのエントリをDNSサーバーに追加します。

    オプション

    説明

    外部DNSサーバーを使用する場合

    S3サーバーの名前とIPアドレスをDNSサーバー管理者に渡します。

    ローカル システムのDNS hostsテーブルを使用する場合

    次のコマンドを入力します。

    dns host create -vserver svm_name -address ip_address -hostname s3_server_name

  2. storage aggregate object-store config createコマンドで-provider-type ONTAP_S3パラメーターを使用して、ONTAP S3の設定情報を指定します。

    • 指定した情報でローカルのONTAPシステムがONTAP S3サーバーにアクセスできない場合、storage aggregate object-store config createコマンドは失敗します。

    • -access-keyパラメーターを使用して、ONTAP S3サーバーへの要求を認証するためのアクセス キーを指定します。

    • -secret-passwordパラメーターを使用して、ONTAP S3サーバーへの要求を認証するためのパスワード(シークレット アクセス キー)を指定します。

    • ONTAP S3サーバーのパスワードが変更された場合は、ローカルのONTAPシステムに格納されている対応するパスワードをただちに更新する必要があります。

      これにより、中断なくONTAP S3オブジェクト ストア内のデータにアクセスできます。

    • -is-certificate-validation-enabledパラメーターをfalseに設定すると、ONTAP S3の証明書のチェックが無効になります。

    cluster1::> storage aggregate object-store config create
    -object-store-name myS3 -provider-type ONTAP_S3 -server myS3server
    -container-name myS3container -access-key myS3key
    -secret-password myS3pass
  3. storage aggregate object-store config showコマンドを使用して、ONTAP_S3の設定情報を表示して確認します。

    FabricPoolに使用するONTAP_S3の設定情報は、storage aggregate object-store config modifyコマンドを使用して変更できます。

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