ONTAP 9.13

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ワンステップでのレプリケーション関係の設定

snapmirror protect コマンドを使用してデータ保護関係をワンステップで設定できます。レプリケートするボリュームのリスト、デスティネーション クラスタ上のSVM、ジョブ スケジュール、およびSnapMirrorポリシーを指定します。snapmirror protect によってその他の処理を行います。

要件
タスク概要

snapmirror protect コマンドは、指定したSVMに関連付けられているアグリゲートを選択します。SVMにアグリゲートが関連付けられていない場合は、クラスタ内のすべてのアグリゲートから選択されます。アグリゲートの選択は、空きスペースの量およびアグリゲート上のボリュームの数に基づいて行われます。

snapmirror protect コマンドは次に以下の処理を実行します。

  • レプリケートするボリュームのリスト内の各ボリュームについて、適切なタイプとリザーブされたスペースを持つデスティネーション ボリュームを作成します。

  • 指定したポリシーに適したレプリケーション関係を設定します。

  • 関係を初期化します。

デスティネーション ボリュームの名前の形式は、source_volume_name_dst です。既存の名前と競合する場合は、コマンドによってボリューム名に数字が追加されます。コマンド オプションでプレフィックスまたはサフィックスを指定できます。このサフィックスは、システムが指定したサフィックスである dst を置き換えます。

デスティネーション ボリュームに格納できるSnapshotコピーは最大1019個です。

初期化には時間がかかる場合があります。snapmirror protect は初期化が完了するのを待たずにジョブを終了します。そのため、初期化が完了するタイミングを確認するには、job show コマンドではなく snapmirror show コマンドを使用する必要があります。

snapmirror protect コマンドを使用してSnapMirror Synchronous関係を作成できます。

手順
  1. レプリケーション関係をワンステップで作成して初期化します。

    このコマンドを実行する前に、< >>内の変数を必要な値に置き換える必要があります。

    snapmirror protect -path-list <SVM:volume> -destination-vserver <destination_SVM> -policy <policy> -schedule <schedule> -auto-initialize <true|false> -destination-volume-prefix <prefix> -destination-volume-suffix <suffix>

    このコマンドはデスティネーションSVMまたはデスティネーション クラスタから実行する必要があります。-auto-initialize オプションのデフォルトは「true」です。

    次の例は、デフォルトの MirrorAllSnapshots ポリシーを使用して、SnapMirror DR関係を作成して初期化します。

    cluster_dst::> snapmirror protect -path-list svm1:volA, svm1:volB -destination-vserver svm_backup -policy MirrorAllSnapshots -schedule replication_daily

    必要に応じて、カスタム ポリシーを使用できます。詳細については、「カスタム レプリケーション ポリシーの作成」を参照してください。

    次の例は、デフォルトの XDPDefault ポリシーを使用して、SnapVault関係を作成して初期化します。

    cluster_dst::> snapmirror protect -path-list svm1:volA, svm1:volB -destination-vserver svm_backup -policy XDPDefault -schedule replication_daily

    次の例は、デフォルトの MirrorAndVault ポリシーを使用して、ユニファイド レプリケーション関係を作成して初期化します。

    cluster_dst::> snapmirror protect -path-list svm1:volA, svm1:volB -destination-vserver svm_backup -policy MirrorAndVault

    次の例は、デフォルトの Sync ポリシーを使用して、SnapMirror Synchronous関係を作成して初期化します。

    cluster_dst::> snapmirror protect -path-list svm1:volA, svm1:volB -destination-vserver svm_sync -policy Sync

    SnapVaultポリシーとユニファイド レプリケーション ポリシーの場合は、デスティネーションで最後に転送されたSnapshotコピーのコピーを作成するスケジュールを定義すると便利です。詳細については、「デスティネーションでローカル コピーを作成するスケジュールの定義」を参照してください。

終了後の操作

snapmirror show コマンドを使用して、SnapMirror関係が作成されたことを確認します。コマンド構文全体については、マニュアル ページを参照してください。

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