エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9.14

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ボリューム移動処理とSnapMirror処理でのストレージ効率化の動作

ボリューム移動処理やSnapMirror処理を実行したときのボリュームでのストレージ効率化の動作と、SnapMirror関係を解除して手動で温度に基づくストレージ効率化を有効にしたときの動作は、ソース ボリュームの効率化の種類によって異なります。

次の表は、ボリューム移動やSnapMirror処理を実行したときのソース ボリュームとデスティネーション ボリュームの動作と、温度に基づくストレージ効率化(TSSE)を手動で有効にしたときの動作を、それぞれのストレージ効率化の種類ごとにまとめたものです。

ソースボリュームの効率化

デスティネーション ボリュームのデフォルト動作

TSSEを手動で有効にしたあとのデフォルト動作(SnapMirror関係の解除後)

ストレージ効率化の種類

新規書き込み

コールド データ圧縮

ストレージ効率化の種類

新規書き込み

コールド データ圧縮

ストレージ効率化なし(ETERNUS HXの可能性大)

ファイル圧縮

新しく書き込まれたデータについてはインラインでのファイル圧縮を試行

コールド データ圧縮なし、データの状態を維持

コールド データ スキャン アルゴリズムによるTSSE(ZSTD圧縮)

8Kインライン圧縮をTSSE形式で試行

ファイル圧縮データ:N/A
非圧縮データ:しきい値の日数が経過したら32K圧縮を試行
新規に書き込まれたデータ:しきい値の日数が経過したら32K圧縮を試行

ストレージ効率化なし(ETERNUS HXの可能性大)

ONTAP 9.11.1P10またはONTAP 9.12.1P3を使用しているETERNUS AC seriesプラットフォームでのファイル圧縮

TSSE対応のコールド データ圧縮なし

ファイル圧縮データ:N/A

コールド データ スキャン アルゴリズムによるTSSE(ZSTD圧縮)

8Kインライン圧縮

ファイル圧縮データ:N/A
非圧縮データ:しきい値の日数が経過したら32K圧縮を試行
新規に書き込まれたデータ:しきい値の日数が経過したら32K圧縮を試行

ストレージ効率化なし(ETERNUS HXの可能性大)

ONTAP 9.12.1P4以降またはONTAP 9.13.1以降を使用しているETERNUS AC seriesプラットフォームでのTSSE

8Kインライン圧縮をTSSE形式で試行

ファイル圧縮データ:N/A
非圧縮データ:しきい値の日数が経過したら32K圧縮を試行
新規に書き込まれたデータ:しきい値の日数が経過したら32K圧縮を試行

コールド データ スキャン アルゴリズムによるTSSE(ZSTD圧縮)

8Kインライン圧縮をTSSE形式で試行

ファイル圧縮データ:N/A
非圧縮データ:しきい値の日数が経過したら32K圧縮を試行
新規に書き込まれたデータ:しきい値の日数が経過したら32K圧縮を試行

ファイル圧縮グループ

ソースと同じ

新しく書き込まれたデータについてはインラインでのファイル圧縮を試行

コールド データ圧縮なし、データの状態を維持

コールド データ スキャン アルゴリズムによるTSSE(ZSTD圧縮)

8Kインライン圧縮をTSSE形式で試行

ファイル圧縮データ:圧縮なし
非圧縮データ:しきい値の日数が経過したら32K圧縮を試行
新規に書き込まれたデータ:しきい値の日数が経過したら32K圧縮を試行

TSSEコールド データ スキャン

ソース ボリュームと同じ圧縮アルゴリズムを使用するTSSE(LZOPro → LZOProとZSTD → ZSTD)

8Kインライン圧縮をTSSE形式で試行

既存のデータと新しく書き込まれたデータの両方が、しきい値の日数に基づいて「コールド」とみなされたらLZOProで32K圧縮を試行

TSSEが有効。注:LZOProコールド データ スキャン アルゴリズムはZSTDに変更可能

8Kインライン圧縮をTSSE形式で試行

既存のデータと新しく書き込まれたデータの両方が、しきい値の日数に基づいて「コールド」とみなされたら32K圧縮を試行

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