ONTAP 9.13

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元のソース ボリュームの再有効化

デスティネーションからデータを提供する必要がなくなった場合は、ソース ボリュームとデスティネーション ボリュームの間で元のデータ保護関係を再確立できます。

タスク概要

次の手順は、元のソース ボリュームにあるベースラインが損なわれていないことを前提としています。ベースラインが損なわれている場合は、この手順を実行する前に、データの提供元のボリュームと元のソース ボリュームの間の関係を作成して初期化する必要があります。

Elementのソース パスを「hostip:/lun/name」の形式で指定する必要があります。「lun」は文字どおり「lun」、name にはElementボリュームの名前を指定します。

ONTAPデスティネーションからデータを提供している間に作成されたLUNのSnapshotコピーは、Elementソースが再アクティブ化されるときに自動的にレプリケートされます。

レプリケーション ルールは次のとおりです。

  • iSCSI LUNのみがサポートされます。

  • ONTAPボリュームからElementボリュームに複数のLUNをレプリケートすることはできません。

  • ONTAPボリュームから複数のElementボリュームにLUNをレプリケートすることはできません。

手順
  1. 元のデータ保護関係を削除します。

    snapmirror delete -source-path SVM:volume|cluster://SVM/volume -destination-path hostip:/lun/name -policy policy

    コマンド構文全体については、マニュアル ページを参照してください。

    次の例は、元のソース ボリューム 0005(IPアドレス10.0.0.11)とデータの提供元のボリューム volA_dstsvm_backup 上)の間の関係を削除します。

    cluster_dst::> snapmirror delete -source-path 10.0.0.11:/lun/0005 -policy MirrorLatest -destination-path svm_backup:volA_dst
  2. 元のデータ保護関係を反転します。

    snapmirror resync -source-path SVM:volume|cluster://SVM/volume -destination-path hostip:/lun/name -policy policy

    コマンド構文全体については、マニュアル ページを参照してください。

    再同期の際にベースライン転送は不要ですが、再同期には時間がかかる場合があります。再同期はオフピークの時間帯に実行することを推奨します。

    次の例は、元のソース ボリューム 0005(IPアドレス10.0.0.11)とデータの提供元のボリューム volA_dstsvm_backup 上)の間の関係を反転します。

    cluster_dst::> snapmirror resync -source-path svm_backup:volA_dst -destination-path 10.0.0.11:/lun/0005 -policy MirrorLatest
  3. 反転した関係を更新します。

    snapmirror update -source-path SVM:volume|cluster://SVM/volume -destination-path hostip:/lun/name

    コマンド構文全体については、マニュアル ページを参照してください。

    ソースとデスティネーションに共通のSnapshotコピーが存在しない場合、このコマンドは失敗します。snapmirror initialize を使用して、関係を再初期化してください。

    次の例は、データの提供元のボリューム volA_dstsvm_backup 上)と元のソース ボリューム 0005(IPアドレス10.0.0.11)の間の関係を更新します。

    cluster_dst::> snapmirror update -source-path svm_backup:volA_dst -destination-path 10.0.0.11:/lun/0005
  4. 反転した関係のスケジュールされた転送を停止します。

    snapmirror quiesce -source-path SVM:volume|cluster://SVM/volume -destination-path hostip:/lun/name

    コマンド構文全体については、マニュアル ページを参照してください。

    次の例は、データの提供元のボリューム volA_dstsvm_backup 上)と元のソース ボリューム 0005(IPアドレス10.0.0.11)の間のスケジュールされた転送を停止します。

    cluster_dst::> snapmirror quiesce -source-path svm_backup:volA_dst -destination-path 10.0.0.11:/lun/0005
  5. 反転した関係の実行中の転送を停止します。

    snapmirror abort -source-path SVM:volume|cluster://SVM/volume -destination-path hostip:/lun/name

    コマンド構文全体については、マニュアル ページを参照してください。

    次の例は、データの提供元のボリューム volA_dstsvm_backup 上)と元のソース ボリューム 0005(IPアドレス10.0.0.11)の間の実行中の転送を停止します。

    cluster_dst::> snapmirror abort -source-path svm_backup:volA_dst -destination-path 10.0.0.11:/lun/0005
  6. 反転した関係を解除します。

    snapmirror break -source-path SVM:volume|cluster://SVM/volume -destination-path hostip:/lun/name

    コマンド構文全体については、マニュアル ページを参照してください。

    次の例は、データの提供元のボリューム volA_dstsvm_backup 上)と元のソース ボリューム 0005(IPアドレス10.0.0.11)の間の関係を解除します。

    cluster_dst::> snapmirror break -source-path svm_backup:volA_dst -destination-path 10.0.0.11:/lun/0005
  7. 反転したデータ保護関係を削除します。

    snapmirror delete -source-path SVM:volume|cluster://SVM/volume -destination-path hostip:/lun/name -policy policy

    コマンド構文全体については、マニュアル ページを参照してください。

    次の例は、元のソース ボリューム 0005(IPアドレス10.0.0.11)とデータの提供元のボリューム volA_dstsvm_backup 上)の間の反転した関係を削除します。

    cluster_src::> snapmirror delete -source-path svm_backup:volA_dst -destination-path 10.0.0.11:/lun/0005 -policy MirrorLatest
  8. 元のデータ保護関係を再確立します。

    snapmirror resync -source-path hostip:/lun/name -destination-path SVM:volume|cluster://SVM/volume

    コマンド構文全体については、マニュアル ページを参照してください。

    次の例は、元のソース ボリューム 0005(IPアドレス10.0.0.11)とデスティネーション ボリューム volA_dstsvm_backup 上)の間の関係を再確立します。

    cluster_dst::> snapmirror resync -source-path 10.0.0.11:/lun/0005 -destination-path svm_backup:volA_dst
終了後の操作

snapmirror show コマンドを使用して、SnapMirror関係が作成されたことを確認します。コマンド構文全体については、マニュアル ページを参照してください。

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