エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

クラスタの接続の表示

クラスタ内のすべてのアクティブな接続を表示したり、クライアント、論理インターフェイス、プロトコル、またはサービス別にノードのアクティブな接続を表示したりすることができます。また、クラスタ内の受信しているすべての接続を表示することもできます。

クライアント別のアクティブな接続の表示(クラスタ管理者のみ)

クライアント別にアクティブな接続数を表示して、特定のクライアントで使用されているノードを確認したり、ノードあたりのクライアント数に不均衡がないかを確認したりできます。

タスク概要

クライアント別のアクティブな接続数の情報は、次のような場合に役立ちます。

  • ビジー状態や過負荷のノードを見つける。

  • 特定クライアントからのボリュームへのアクセスが低速になっている理由を確認する。

    クライアントがアクセスしているノードに関する詳細を表示し、ボリュームが配置されているノードと比較できます。ボリュームへのアクセスにクラスタ ネットワークのトラバースが必要な場合、オーバーサブスクライブされたリモート ノードにあるボリュームへのリモート アクセスにより、クライアントのパフォーマンスが低下することがあります。

  • データ アクセスにすべてのノードが均等に使用されていることを確認する。

  • 接続数が想定よりも多いクライアントを探す。

  • 特定のクライアントがノードに接続しているかを確認する。

手順

network connections active show-clientsコマンドを使用して、ノードのアクティブな接続数をクライアント別に表示します。

このコマンドの詳細については、ONTAP 9のコマンド リファレンスを参照してください。

network connections active show-clients
Node    Vserver Name    Client IP Address     Count
------  --------------  -----------------     ------
node0   vs0             192.0.2.253                1
        vs0             192.0.2.252                2
        Cluster         192.10.2.124               5
node1   vs0             192.0.2.250                1
        vs0             192.0.2.252                3
        Cluster         192.10.2.123               4
node2   vs1             customer.example.com       1
        vs1             192.0.2.245                3
        Cluster         192.10.2.122               4
node3   vs1             customer.example.org       1
        vs1             customer.example.net       3
        Cluster         192.10.2.121               4

プロトコル別のアクティブな接続の表示(クラスタ管理者のみ)

ノードのアクティブな接続数をプロトコル(TCPまたはUDP)別に表示して、クラスタ内のプロトコルの使用状況を比較できます。

タスク概要

プロトコル別のアクティブな接続数の情報は、次のような場合に役立ちます。

  • 接続が切断されているUDPクライアントを探す。

    ノードの接続数が制限に近づいたときに最初に接続が切断されるのはUDPクライアントです。

  • 他のプロトコルが使用されていないことを確認する。

手順

network connections active show-protocolsコマンドを使用して、ノードのアクティブな接続数をプロトコル別に表示します。

このコマンドの詳細については、マニュアル ページを参照してください。

network connections active show-protocols
Node     Vserver Name  Protocol   Count
-------  ------------  ---------  ------
node0
         vs0           UDP            19
         Cluster       TCP            11
node1
         vs0           UDP            17
         Cluster       TCP             8
node2
         vs1           UDP            14
         Cluster       TCP            10
node3
         vs1           UDP            18
         Cluster       TCP             4

サービス別のアクティブな接続の表示(クラスタ管理者のみ)

クラスタ内の各ノードのアクティブな接続数をサービス タイプ(NFS、SMB、マウントなど)別に表示できます。これによりクラスタ内のサービスの使用状況を比較でき、ノードのプライマリー ワークロードを確認するのに役立ちます。

タスク概要

サービス別のアクティブな接続数の情報は、次のような場合に役立ちます。

  • すべてのノードが適切なサービス用に使用されていること、そのサービスのロード バランシングが機能していることを確認する。

  • 他のサービスが使用されていないことを確認する。network connections active show-servicesコマンドを使用して、ノードのアクティブな接続数をサービス別に表示します。

このコマンドの詳細については、:ONTAP 9のコマンドを参照してください。

network connections active show-services
Node       Vserver Name    Service    Count
---------  --------------  ---------  ------
node0
           vs0             mount           3
           vs0             nfs            14
           vs0             nlm_v4          4
           vs0             cifs_srv        3
           vs0             port_map       18
           vs0             rclopcp        27
           Cluster         ctlopcp        60
node1
           vs0             cifs_srv        3
           vs0             rclopcp        16
           Cluster         ctlopcp        60
node2
           vs1             rclopcp        13
           Cluster         ctlopcp        60
node3
           vs1             cifs_srv        1
           vs1             rclopcp        17
           Cluster         ctlopcp        60

ノードおよびSVMのLIF別のアクティブな接続の表示

ノードおよびStorage Virtual Machine(SVM)のLIF別のアクティブな接続数を表示して、クラスタ内のLIF間で接続数の不均衡がないかを確認できます。

タスク概要

LIF別のアクティブな接続数の情報は、次のような場合に役立ちます。

  • 各LIFの接続数を比較することで、過負荷のLIFを探す。

  • すべてのデータLIFに対してDNSロード バランシングが機能していることを確認する。

  • さまざまなSVMへの接続数を比較して、最もよく使用されているSVMを特定する。

手順

network connections active show-lifsコマンドを使用して、SVMとノードのアクティブな接続数をLIF別に表示します。

このコマンドの詳細については、:ONTAP 9のコマンドを参照してください。

network connections active show-lifs
Node      Vserver Name  Interface Name  Count
--------  ------------  --------------- ------
node0
          vs0           datalif1             3
          Cluster       node0_clus_1         6
          Cluster       node0_clus_2         5
node1
          vs0           datalif2             3
          Cluster       node1_clus_1         3
          Cluster       node1_clus_2         5
node2
          vs1           datalif2             1
          Cluster       node2_clus_1         5
          Cluster       node2_clus_2         3
node3
          vs1           datalif1             1
          Cluster       node3_clus_1         2
          Cluster       node3_clus_2         2

クラスタ内のアクティブな接続の表示

クラスタ内のアクティブな接続に関する情報を表示して、それぞれの接続で使用されているLIF、ポート、リモート ホスト、サービス、Storage Virtual Machine(SVM)、およびプロトコルを確認できます。

タスク概要

クラスタ内のアクティブな接続の情報は、次のような場合に役立ちます。

  • 個々のクライアントで正しいノードの正しいプロトコルやサービスを使用していることを確認する。

  • クライアントで特定の組み合わせのノード、プロトコル、およびサービスを使用してデータにアクセスできない場合に、同様のクライアントを探して設定やパケット トレースを比較する。

手順

network connections active showコマンドを使用して、クラスタ内のアクティブな接続の情報を表示します。

このコマンドの詳細については、:ONTAP 9のコマンドを参照してください。

次のコマンドは、node1というノードのアクティブな接続の情報を表示します。

network connections active show -node node1
Vserver  Interface           Remote
Name     Name:Local Port     Host:Port           Protocol/Service
-------  ------------------  ------------------  ----------------
Node: node1
Cluster  node1_clus_1:50297  192.0.2.253:7700    TCP/ctlopcp
Cluster  node1_clus_1:13387  192.0.2.253:7700    TCP/ctlopcp
Cluster  node1_clus_1:8340   192.0.2.252:7700    TCP/ctlopcp
Cluster  node1_clus_1:42766  192.0.2.252:7700    TCP/ctlopcp
Cluster  node1_clus_1:36119  192.0.2.250:7700    TCP/ctlopcp
vs1      data1:111           host1.aa.com:10741  UDP/port-map
vs3      data2:111           host1.aa.com:10741  UDP/port-map
vs1      data1:111           host1.aa.com:12017  UDP/port-map
vs3      data2:111           host1.aa.com:12017  UDP/port-map

次のコマンドは、SVM vs1のアクティブな接続の情報を表示します。

network connections active show -vserver vs1
Vserver  Interface           Remote
Name     Name:Local Port     Host:Port           Protocol/Service
-------  ------------------  ------------------  ----------------
Node: node1
vs1      data1:111           host1.aa.com:10741  UDP/port-map
vs1      data1:111           host1.aa.com:12017  UDP/port-map

クラスタ内の受信接続の表示

クラスタ内の受信接続を表示して、特定のプロトコルとサービスの接続を受け入れているLIFとポートを確認することができます。

タスク概要

クラスタ内の受信接続の表示は、次のような場合に役立ちます。

  • 特定のLIFへのクライアント接続が必ず失敗する場合に、そのLIFを適切なプロトコルまたはサービスで受信接続していることを確認する。

  • あるノードのボリュームのデータに別のノードのLIFを介してリモート アクセスできない場合に、それぞれのクラスタLIFでUDP / rclopcpリスナーが開いていることを確認する。

  • 同じクラスタの2つのノード間でSnapMirror転送に失敗した場合に、それぞれのクラスタLIFでUDP / rclopcpリスナーが開いていることを確認する。

  • 異なるクラスタの2つのノード間でSnapMirror転送に失敗した場合に、それぞれのクラスタ間LIFでTCP / ctlopcpリスナーが開いていることを確認する。

手順

network connections listening showコマンドを使用して、ノードごとに受信接続を表示します。

network connections listening show
Vserver Name     Interface Name:Local Port        Protocol/Service
---------------- -------------------------------  ----------------
Node: node0
Cluster          node0_clus_1:7700                TCP/ctlopcp
vs1              data1:4049                       UDP/unknown
vs1              data1:111                        TCP/port-map
vs1              data1:111                        UDP/port-map
vs1              data1:4046                       TCP/sm
vs1              data1:4046                       UDP/sm
vs1              data1:4045                       TCP/nlm-v4
vs1              data1:4045                       UDP/nlm-v4
vs1              data1:2049                       TCP/nfs
vs1              data1:2049                       UDP/nfs
vs1              data1:635                        TCP/mount
vs1              data1:635                        UDP/mount
Cluster          node0_clus_2:7700                TCP/ctlopcp
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