エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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パーティショニングされたドライブの所有権の手動割り当て

アドバンスト ドライブ パーティショニング(ADP)システムでは、コンテナ ドライブまたはパーティションの所有権を手動で割り当てることができます。DS460Cドライブ シェルフだけが搭載されているHAペアを初期化する場合は、ルート パーティションが含まれるコンテナ ドライブの所有権を手動で割り当てる必要があります。

タスク概要
  • 使用するストレージ システムのタイプによって、サポートされるADPの方式(ルート / データ(RD)またはルート / データ / データ(RD2))が決まります。

    ETERNUS HX seriesではRDを使用し、ETERNUS AX/AC seriesではRD2を使用します。

  • DS460Cドライブ シェルフだけが搭載されているのでなく、初期化もしないHAペアで所有権を手動で割り当てる場合は、オプション1を使用してルート / データ(RD)パーティショニングによりドライブを手動で割り当てるか、オプション2を使用してルート / データ / データ(RD2)パーティショニングによりドライブを手動で割り当てます。

  • DS460Cドライブ シェルフだけが搭載されているHAペアを初期化する場合は、オプション3を使用して、ルート パーティションが含まれるコンテナ ドライブに所有権を手動で割り当てます。

オプション1:ルート / データ(RD)パーティショニングでのドライブの手動割り当て

ルート / データ パーティショニングでは、HAペアがまとめて所有する3つのエンティティ(コンテナ ドライブと2つのパーティション)があります。

タスク概要
  • コンテナ ドライブと2つのパーティションがHAペアのどちらかのノードに所有されていればよく、すべてがHAペアの同じノードに所有されている必要はありません。ただし、ローカル階層(アグリゲート)でパーティションを使用する場合は、そのパーティションがローカル階層の所有者であるノードに所有されている必要があります。

  • 収容数が半分のシェルフ内のコンテナ ドライブで障害が発生してドライブを交換した場合、この場合、ONTAPでは所有権が常に自動割り当てされるとは限らないため、ドライブ所有権の手動割り当てが必要になることがあります。

  • コンテナ ドライブの割り当てが完了すると、ONTAPソフトウェアによって必要なパーティショニングとパーティションの割り当てが自動的に処理されます。

手順
  1. CLIを使用して、パーティショニングされたドライブの現在の所有権を表示します。

    storage disk show -disk disk_name -partition-ownership

  2. CLIの権限レベルをadvancedに設定します。

    set -privilege advanced

  3. 所有権を割り当てるエンティティに応じて適切なコマンドを入力します。

    いずれかの所有権のエンティティがすでに所有されている場合は、「-force」オプションを追加する必要があります。

    所有権を割り当てるエンティティ

    使用するコマンド

    コンテナ ドライブ

    storage disk assign -disk disk_name -owner owner_name

    データ パーティション

    storage disk assign -disk disk_name -owner owner_name -data true

    ルート パーティション

    storage disk assign -disk disk_name -owner owner_name -root true

オプション2:ルート / データ / データ(RD2)パーティショニングでのドライブの手動割り当て

ルート / データ / データ パーティショニングでは、HAペアがまとめて所有する4つのエンティティ(コンテナ ドライブと3つのパーティション)があります。ルート / データ / データ パーティショニングは、ルート パーティションとして小さなパーティションを1つ作成し、データ用に同じサイズの大きなパーティションを2つ作成します。

タスク概要
  • ルート / データ / データでパーティショニングされたドライブの特定のパーティションを割り当てるには、disk assignコマンドでパラメーターを使用する必要があります。これらのパラメーターは、ストレージ プールに含まれるドライブでは使用できません。デフォルト値は「false」です。

    • -data1 trueパラメーターを指定すると、パーティショニングされたドライブroot-data1-data2の「data1」パーティションが割り当てられます。

    • -data2 trueパラメーターを指定すると、パーティショニングされたドライブroot-data1-data2の「data2」パーティションが割り当てられます。

  • 収容数が半分のシェルフ内のコンテナ ドライブで障害が発生してドライブを交換した場合、この場合、ONTAPでは所有権が常に自動割り当てされるとは限らないため、ドライブ所有権の手動割り当てが必要になることがあります。

  • コンテナ ドライブの割り当てが完了すると、ONTAPソフトウェアによって必要なパーティショニングとパーティションの割り当てが自動的に処理されます。

手順
  1. CLIを使用して、パーティショニングされたドライブの現在の所有権を表示します。

    storage disk show -disk disk_name -partition-ownership

  2. CLIの権限レベルをadvancedに設定します。

    set -privilege advanced

  3. 所有権を割り当てるエンティティに応じて適切なコマンドを入力します。

    いずれかの所有権のエンティティがすでに所有されている場合は、「-force」オプションを追加する必要があります。

    所有権を割り当てるエンティティ

    使用するコマンド

    コンテナ ドライブ

    storage disk assign -disk disk_name -owner owner_name

    Data1パーティション

    storage disk assign -disk disk_name -owner owner_name -data1 true

    Data2パーティション

    storage disk assign -disk disk_name -owner owner_name -data2 true

    ルート パーティション

    storage disk assign -disk disk_name -owner owner_name -root true

オプション3:ルート パーティションが含まれるDS460Cコンテナ ドライブの手動割り当て

DS460Cドライブ シェルフだけが搭載されているHAペアを初期化する場合は、ハーフドロワーのポリシーに従って、ルート パーティションが含まれるコンテナ ドライブに所有権を手動で割り当てる必要があります。

タスク概要
  • DS460Cドライブ シェルフだけが搭載されているHAペアを初期化する場合、ADPブート メニュー(ONTAP 9.7以降で使用可能)オプション9aおよび9bでは、ドライブ所有権の自動割り当てがサポートされません。ハーフドロワーのポリシーに従って、ルート パーティションが含まれるコンテナ ドライブを手動で割り当てる必要があります。

    HAペアの初期化(ブート)後、ドライブ所有権の自動割り当てが自動的に有効になり、ハーフドロワーのポリシーを使用して残りのドライブ(ルート パーティションが含まれるコンテナ ドライブを除く)と今後追加されるすべてのドライブ(障害が発生したドライブの交換、「スペア不足」のメッセージへの応答、容量の追加など)に所有権が割り当てられます。

  • ハーフドロワーのポリシーについては、「ドライブ所有権の自動割り当てについて」を参照してください。

手順
  1. DS460Cドライブ シェルフがフル搭載されていない場合は、次の手順を実行します。それ以外の場合は、さらに次の手順に進みます。

    1. まず、各ドロワーの前列(ドライブ ベイ0、3、6、9)にドライブを取り付けます。

      ドライブを各ドロワーの前列に取り付けることで、適切な通気が確保され、過熱を防ぐことができます。

    2. 残りのドライブについては、各ドロワーに均等に配置します。

      ドロワーの列への取り付けを前面から背面へ進めます。列がドライブで埋まりきらない場合は、ドライブがドロワーの左右に均等に配置されるように2本ずつ取り付けます。

      次の図は、DS460Cドロワー内のドライブ ベイの番号と場所を表しています。

      This illustration shows the drive bay numbering and locations in a DS460C drawer
  2. ノード管理LIFまたはクラスタ管理LIFを使用してclustershellにログインします。

  3. 次の手順を実行して、ドロワーごとにハーフドロワーのポリシーに従って、ルート パーティションが含まれるコンテナ ドライブを手動で割り当てます。

    ハーフドロワーのポリシーに従って、ドロワーのドライブの左半分(ベイ0~5)をノードAに、右半分(ベイ6~11)をノードBに割り当てます。

    1. 所有権が未設定のドライブをすべて表示します。 storage disk show -container-type unassigned

    2. ルート パーティションが含まれるコンテナ ドライブを割り当てます。 storage disk assign -disk disk_name -owner owner_name

      ワイルドカード文字を使用すると、一度に複数のドライブを割り当てることができます。

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