ONTAP 9.13

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既存データに対する効率化処理の手動実行

ONTAP 9.8よりも前のバージョンのONTAPでは、重複排除、データ圧縮、データ コンパクションを有効にする前に、温度に基づくストレージ効率化(Temperature Sensitive Storage Efficiency)が無効なボリューム上のデータに対して手動で効率化処理を実行できます。これらの処理を実行するには、volume efficiency start -scan-old-data コマンドを使用します。

タスク概要

温度に基づくストレージ効率化が有効なボリュームでは、-scan-old-data を指定すると -compression オプションは機能しません。ONTAP 9.8以降では、温度に基づくストレージ効率化が有効なボリュームの既存データに対して、アクセス頻度の低いデータの圧縮が自動的に実行されます。

ボリュームで重複排除のみを有効にすると、データに対して重複排除が実行されます。ボリュームで重複排除、データ圧縮、データ コンパクションを有効にすると、データ圧縮が先に実行され、そのあとに重複排除とデータ コンパクションが実行されます。

既存データにデータ圧縮を実行する場合、デフォルトでは、重複排除によって共有されているデータ ブロックとSnapshotコピーによってロックされているデータ ブロックがスキップされます。共有ブロックに対してデータ圧縮を実行することを選択した場合、最適化が無効になり、フィンガープリント情報が取得されて再度共有するために使用されます。既存データを圧縮する際には、データ圧縮のデフォルトの動作を変更できます。

ノードあたり最大8つの重複排除、データ圧縮、またはデータ コンパクション処理を同時に実行できます。それ以上の処理はキューに登録されます。

ETERNUS AXシリーズではポストプロセス圧縮が実行されません。この処理がスキップされたことを通知するEMSメッセージが生成されます。

手順
  1. volume efficiency start -scan-old-data コマンドを使用して、既存データに対して重複排除、データ圧縮、またはデータ コンパクションを手動で実行します。

    次のコマンドは、これらの処理をボリュームVolAの既存データに対して手動で実行します。

    volume efficiency start -vserver vs1 -volume VolA -scan-old-data true [-compression | -dedupe | -compaction ] true

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