ONTAP 9.13

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Fibre ChannelおよびFCoEのゾーニング - 概要

FCゾーン、FC-NVMeゾーン、またはFCoEゾーンは、ファブリック内の1つ以上のポートを論理的にグループ化したものです。デバイス同士が互いを認識して接続し、相互にセッションを確立して通信するには、両方のポートが同じゾーンに属している必要があります。推奨されるゾーニング方法は、単一イニシエータのゾーニングです。

ゾーニングを行う理由

  • イニシエータのHBAの間の クロストーク を削減または解消できます。

    クロストークは小規模な環境でも発生し、ゾーニングを実装する最大の理由の1つです。ゾーニングによってファブリックの論理サブセットを作成することで、クロストークの問題が解消されます。

  • 特定のFC、FC-NVMe、またはFCoEポートへの使用可能なパスの数と、ホストと特定のLUNの間に認識されるパスの数を減らすことができます。

    たとえば、一部のホストOSのマルチパス ソリューションには、管理できるパスの数に制限があります。ゾーニングを使用すると、OSのマルチパス ドライバーで認識されるパスの数を減らすことができます。ホストにマルチパス ソリューションがインストールされていない場合は、ファブリックのゾーニングまたはSVMの選択的なLUNマッピング(SLM)とポートセットの組み合わせを使用して、認識されるLUNへのパスが1つだけであることを確認する必要があります。

  • 同じゾーンを共有するエンドポイントだけにアクセスや接続が制限されるため、セキュリティが向上します。

    共通のゾーンがないポート同士が通信することはできません。

  • 発生する問題を切り離すことでSANの信頼性が高まり、問題の範囲を限定することで解決時間を短縮する効果があります。

ゾーニングに関する推奨事項

  • 1つのSANにホストを4つ以上接続する場合やSANに接続されたノードでSLMが実装されていない場合は、常にゾーニングを実装してください。

  • 一部のスイッチ ベンダーではWorld Wide Node Nameのゾーニングも使用できますが、特定のポートを定義し、NPIVを効果的に利用するには、World Wide Port Nameのゾーニングを使用する必要があります。

  • 管理性を損なわない範囲でゾーン サイズを制限することを推奨します。

    複数のゾーンを重複させると、サイズを制限できます。ホストまたはホスト クラスタごとにゾーンを定義することを推奨します。

  • イニシエータHBA間のクロストークを解消するために、単一イニシエータのゾーニングを使用してください。

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