エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

ホストによるiSCSI SendTargets検出処理に対してFQDNを返すためのiSCSI LIFの設定

ONTAP 9以降では、ホストOSから送信されたiSCSI SendTargets検出処理に対してFully Qualified Domain Name(FQDN;完全修飾ドメイン名)を返すようにiSCSI LIFを設定できます。FQDNを返すように設定すると、ホストOSとストレージ サービスの間にNetwork Address Translation(NAT;ネットワークアドレス変換)デバイスがある場合に便利です。

タスク概要

IPアドレスはNATデバイスを挟んだ反対側では認識されませんが、FQDNであれば両方で認識されます。

FQDN値の互換性のある最大文字数は、すべてのホストOSで128文字です。

手順
  1. 権限の設定をadvancedに変更します。

    set -privilege advanced

  2. FQDNを返すようにiSCSI LIFを設定します。

    vserver iscsi interface modify -vserver SVM_name -lif iscsi_LIF_name -sendtargets_fqdn FQDN

    次の例では、FQDNとしてstoragehost-005.example.comを返すようにiSCSI LIFを設定しています。

    vserver iscsi interface modify -vserver vs1 -lif vs1_iscsi1 -sendtargets-fqdn storagehost-005.example.com

  3. sendtargetsがFQDNになっていることを確認します。

    vserver iscsi interface show -vserver SVM_name -fields sendtargets-fqdn

    この例では、sendtargets-fqdn出力フィールドにstoragehost-005.example.comが表示されています。

    cluster::vserver*> vserver iscsi interface show -vserver vs1 -fields sendtargets-fqdn
    vserver lif        sendtargets-fqdn
    ------- ---------- ---------------------------
    vs1     vs1_iscsi1 storagehost-005.example.com
    vs1     vs1_iscsi2 storagehost-006.example.com
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