エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9.14

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LIFフェイルオーバーの設定の確認

ONTAPをアップグレードする前に、フェイルオーバー ポリシーとフェイルオーバー グループが適切に設定されていることを確認する必要があります。

アップグレード時、LIFはアップグレード方式に基づいて移行されます。アップグレード方式に応じて、LIFフェイルオーバー ポリシーが使用される場合と使用されない場合があります。
バッチ アップグレードおよびローリング アップグレード

8ノード以上で構成されるクラスタでは、バッチ方式を使用して自動アップグレードが実行されます。バッチ アップグレード方式では、クラスタを複数のバッチに分割し、まず最初のバッチに含まれるノードをアップグレードし、次にそのハイアベイラビリティ(HA)パートナーをアップグレードしてから、残りのバッチに対して同じ処理が実行されます。ONTAP 9.7でバッチ方式が使用された場合、LIFはアップグレード中のノードのHAパートナーに移行されます。ONTAP 9.8以降でバッチ方式が使用された場合、LIFは他のバッチ グループに移行されます。

8ノード未満で構成されるクラスタでは、ローリング方式を使用して自動アップグレードが実行されます。ローリング アップグレード方式では、HAペアの各ノードでフェイルオーバー処理を開始し、フェイルオーバー元の(障害)ノードを更新してからギブバックを開始します。この処理をクラスタ内のそれぞれのHAペアに対して繰り返します。ローリング方式が使用される場合、LIFはLIFフェイルオーバー ポリシーに定義されているフェイルオーバー ターゲット ノードに移行されます。

LIFフェイルオーバー構成の確認
  1. 各データLIFのフェイルオーバー ポリシーを表示します。

    ONTAPのバージョン 使用するコマンド

    9.7以降

    network interface show -service-policy *data* -failover

    次の例は、2つのデータLIFを含む2ノード クラスタのデフォルトのフェイルオーバー設定を示しています。

    cluster1::> network interface show -role data -failover
             Logical         Home                  Failover        Failover
    Vserver  Interface       Node:Port             Policy          Group
    -------- --------------- --------------------- --------------- ---------------
    vs0
             lif0            node0:e0b             nextavail       system-defined
                             Failover Targets: node0:e0b, node0:e0c,
                                               node0:e0d, node0:e0e,
                                               node0:e0f, node1:e0b,
                                               node1:e0c, node1:e0d,
                                               node1:e0e, node1:e0f
    vs1
             lif1            node1:e0b             nextavail       system-defined
                             Failover Targets: node1:e0b, node1:e0c,
                                               node1:e0d, node1:e0e,
                                               node1:e0f, node0:e0b,
                                               node0:e0c, node0:e0d,
                                               node0:e0e, node0:e0f

    Failover Targetsフィールドには、各LIFのフェイルオーバー ターゲットが優先順位の高いものから順番に表示されます。たとえば、lif0のホーム ポート(node0のe0b)からのフェイルオーバーでは、node0のポートe0cへのフェイルオーバーが最初に試行されます。そのあと、lif0がe0cにフェイルオーバーできない場合はnode0のポートe0dというように、順番にフェイルオーバーが試行されます。

  2. フェイルオーバー ポリシーがdisabledに設定されているLIF(SAN LIF以外)がある場合は、network interface modifyコマンドを使用してフェイルオーバーを有効にします。

  3. それぞれのLIFについて、LIFのホーム ノードのアップグレード時に稼働したままにする別のノードのデータ ポートがFailover Targetsフィールドに含まれていることを確認します。

    フェイルオーバー グループにフェイルオーバー ターゲットを追加するには、network interface failover-groups modifyコマンドを使用します。

    network interface failover-groups modify -vserver vs0 -failover-group fg1 -targets sti8-vsim-ucs572q:e0d,sti8-vsim-ucs572r:e0d
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