エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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ストレージ効率の管理

SnapMirrorは、ソース ボリュームとデスティネーション ボリュームでストレージ効率を維持します。ただし、例外が1つあり、デスティネーションでポストプロセス データ圧縮が有効になっている場合、ストレージ効率は維持されません。その場合、デスティネーションではすべてのストレージ効率が失われます。この問題を修正するには、デスティネーションでポストプロセス圧縮を無効にして、関係を手動で更新し、Storage Efficiencyを再度有効にする必要があります。

要件
タスク概要

volume efficiency show コマンドを使用して、ボリュームで効率化が有効になっているかを確認できます。詳細については、マニュアル ページを参照してください。

SnapMirrorがストレージ効率を維持しているかを確認するには、SnapMirror監査ログで転送についてのエントリを参照します。エントリに「transfer_desc=Logical Transfer」と表示されている場合、SnapMirrorはストレージ効率を維持していません。「transfer_desc=Logical Transfer with Storage Efficiency」と表示されている場合、SnapMirrorはストレージ効率を維持しています。次に例を示します。

Fri May 22 02:13:02 CDT 2020 ScheduledUpdate[May 22 02:12:00]:cc0fbc29-b665-11e5-a626-00a09860c273 Operation-Uuid=39fbcf48-550a-4282-a906-df35632c73a1 Group=none Operation-Cookie=0 action=End source=<sourcepath> destination=<destpath> status=Success bytes_transferred=117080571 network_compression_ratio=1.0:1 transfer_desc=Logical Transfer - Optimized Directory Mode

ストレージ効率化を使用した論理転送

Storage Efficiencyを再度有効にするための手動更新が不要になりました。SnapMirrorでは、ポストプロセス圧縮が無効になったことを検出すると、スケジュールによる次回の更新の際にStorage Efficiencyを自動的に再度有効にします。

デスティネーション ボリュームが書き込み可能になったあとで、ETERNUS AX/AC seriesがStorage Efficiencyの設定をETERNUS HX seriesとは異なる方法で管理します。

  • snapmirror break コマンドを使用してデスティネーション ボリュームを書き込み可能にすると、ボリューム上のキャッシング ポリシーが自動的に「auto」(デフォルト)に設定されます。

    この動作はFlexVolにのみ該当し、FlexGroupボリュームには該当しません。

  • 再同期の際、元の設定に関係なく、キャッシング ポリシーは自動的に「none」に設定され、重複排除とインライン圧縮は自動的に無効になります。必要に応じて、設定を手動で変更する必要があります。

Storage Efficiencyが有効な状態での手動更新には時間がかかる場合があります。この処理はオフピークの時間帯に実行することを推奨します。

手順
  1. レプリケーション関係を更新して、Storage Efficiencyを再度有効にします。

    snapmirror update -source-path SVM:volume|cluster://SVM/volume, …​ -destination-path SVM:volume|cluster://SVM/volume, …​ -enable-storage-efficiency true

    コマンド構文全体については、マニュアル ページを参照してください。

    このコマンドはデスティネーションSVMまたはデスティネーション クラスタから実行する必要があります。ソースとデスティネーションに共通のSnapshotコピーが存在しない場合、このコマンドは失敗します。snapmirror initialize を使用して、関係を再初期化してください。

    次の例は、svm1 上のソース ボリューム volAsvm_backup 上のデスティネーション ボリューム volA_dst の間の関係を更新し、Storage Efficiencyを再度有効にします。

    cluster_dst::> snapmirror update -source-path svm1:volA -destination-path svm_backup:volA_dst -enable-storage-efficiency true
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