エフサステクノロジーズ株式会社

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ONTAP 9

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ndmpcopyを使用したデータの転送 - 概要

ndmpcopy ノードシェル コマンドは、NDMP v4をサポートするストレージ システム間でデータを転送します。フル データ転送と増分データ転送の両方を実行できます。ボリューム、qtree、ディレクトリーの全体または一部や、個々のファイルを転送できます。

タスク概要

ONTAP 9.7以降のリリースでは、増分転送できるのは最大9回(フル バックアップ1回と増分バックアップ最大9回)に制限されます。

ndmpcopy は、ソース ストレージ システムとデスティネーション ストレージ システムのノードシェル コマンドライン、またはデータ転送の送受信に関係しないストレージ システムのノードシェル コマンドラインで実行できます。また、データ転送のソースとデスティネーションに同じストレージ システムを指定して ndmpcopy を実行することもできます。

ndmpcopy コマンドでは、ソース ストレージ システムとデスティネーション ストレージ システムのIPv4アドレスまたはIPv6アドレスを使用できます。パスの形式は、/vserver_name/volume_name \[path\] です。

手順
  1. ソース ストレージ システムとデスティネーション ストレージ システムで、NDMPサービスを有効にします。

    データ転送を実行するソースまたはデスティネーションのモード

    使用するコマンド

    SVMを対象としたNDMPモード

    vserver services ndmp on

    管理SVMにおけるNDMP認証の場合、ユーザー アカウントは admin で、ユーザー ロールは admin または backup です。データSVMでは、ユーザー アカウントは vsadmin で、ユーザー ロールは vsadmin または vsadmin-backup です。

    ノードを対象としたNDMPモード

    system services ndmp on

  2. ノードシェルで ndmpcopy コマンドを使用して、ストレージ システム内またはストレージ システム間でデータを転送します。

    ::> system node run -node <node_name> < ndmpcopy [options] source_IP:source_path destination_IP:destination_path [-mcs {inet|inet6}] [-mcd {inet|inet6}] [-md {inet|inet6}]

    ndmpcopyでは、DNS名はサポートされません。ソースまたはデスティネーションのIPアドレスを指定する必要があります。ソースまたはデスティネーションのIPアドレスでは、ループバック アドレス(127.0.0.1)はサポートされません。

    • ndmpcopy コマンドでは、制御接続用のアドレス モードを次の方法で決定します。

      • 制御接続用のアドレス モードは、指定されたIPアドレスに対応します。

      • -mcs オプションと -mcd オプションを使用すると、これらのルールを無効にすることができます。

    • ソースまたはデスティネーションがONTAPシステムの場合は、NDMPモード(ノードを対象としたNDMPモードまたはSVMを対象としたNDMPモード)に応じて、ターゲット ボリュームへのアクセスを許可するIPアドレスを使用します。

    • source_pathdestination_path は、ボリューム、qtree、ディレクトリー、またはファイルの詳細レベルまでを示す絶対パス名です。

    • -mcs は、ソース ストレージ システムに対する制御接続に優先して使用するアドレス指定モードを指定します。

      inet はIPv4アドレス モードを示します。inet6 はIPv6アドレス モードを示します。

    • -mcd は、デスティネーション ストレージ システムに対する制御接続に優先して使用するアドレス指定モードを指定します。

      inet はIPv4アドレス モードを示します。inet6 はIPv6アドレス モードを示します。

    • -md は、ソース ストレージ システムとデスティネーション ストレージ システム間のデータ転送に優先して使用するアドレス指定モードを指定します。

      inet はIPv4アドレス モードを示します。inet6 はIPv6アドレス モードを示します。

      ndmpcopy コマンドで -md オプションを使用しない場合は、データ接続用のアドレス指定モードを次の方法で決定します。

      • 制御接続用に指定されたどちらかのアドレスがIPv6アドレスの場合、データ接続用のアドレス モードはIPv6です。

      • 制御接続用に指定された両方のアドレスがIPv4アドレスの場合、ndmpcopy コマンドは、データ接続に対してIPv6アドレス モードを最初に試行します。

        IPv6アドレス モードで失敗した場合は、IPv4アドレス モードを使用します。

        IPv6アドレスを指定する場合は、角かっこで囲む必要があります。

        次に、ソース パス(source_path)のデータをデスティネーション パス(destination_path)に移行するコマンドの例を示します。

        > ndmpcopy -sa admin:<ndmp_password> -da admin:<ndmp_password>
         -st md5 -dt md5 192.0.2.129:/<src_svm>/<src_vol> 192.0.2.131:/<dst_svm>/<dst_vol>

        このコマンド例では、制御接続とデータ接続でIPv6アドレス モードを使用するように明示的に設定します。

        > ndmpcopy -sa admin:<ndmp_password> -da admin:<ndmp_password> -st md5 -dt md5 -mcs inet6 -mcd inet6 -md
         inet6 [2001:0db8:1:1:209:6bff:feae:6d67]:/<src_svm>/<src_vol> [2001:0ec9:1:1:200:7cgg:gfdf:7e78]:/<dst_svm>/<dst_vol>
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