エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

ボリュームの移動

ストレージ容量に不均衡があるときは、FlexVolを同じStorage Virtual Machine(SVM)内で別のアグリゲート、ノード、またはその両方に移動してストレージ容量のバランスを調整することができます。

タスク概要

デフォルトでは、カットオーバー処理が30秒以内に完了しないと再試行されます。デフォルトの動作を調整するには、 -cutover-window パラメーターと -cutover-action パラメーターを使用します(どちらもadvanced権限レベルが必要です)。詳細については、 volume move start のマニュアル ページを参照してください。

手順
  1. データ保護ミラーを移動する際、ミラー関係を初期化していない場合は、 snapmirror initialize コマンドを使用してミラー関係を初期化します。

    ボリュームを移動するには、データ保護のミラー関係を初期化する必要があります。

  2. volume move target-aggr show コマンドを使用して、ボリュームの移動先として使用可能なアグリゲートを特定します。

    ボリュームに使用できるスペースが十分にあるアグリゲート、つまり利用可能なサイズが移動するボリュームよりも大きいアグリゲートを選択する必要があります。

    次の例では、表示されたどのアグリゲートにもvs2ボリュームを移動できます。

    cluster1::> volume move target-aggr show -vserver vs2 -volume user_max
    Aggregate Name   Available Size   Storage Type
    --------------   --------------   ------------
    aggr2            467.9GB          hdd
    node12a_aggr3    10.34GB          hdd
    node12a_aggr2    10.36GB          hdd
    node12a_aggr1    10.36GB          hdd
    node12a_aggr4    10.36GB          hdd
    5 entries were displayed.
  3. volume move start -perform-validation-only コマンドを使用して検証チェックを実行し、目的のアグリゲートにボリュームを移動できることを確認します。

  4. volume move start コマンドを使用して、ボリュームを移動します。

    SVM vs2上のuser_maxボリュームをnode12a_aggr3アグリゲートに移動するコマンドを次に示します。移動はバックグラウンド プロセスとして実行されます。

    cluster1::> volume move start -vserver vs2 -volume user_max
    -destination-aggregate node12a_aggr3
  5. volume move show コマンドを使用して、ボリューム移動処理のステータスを確認します。

    次の例は、レプリケーション フェーズを完了し、カットオーバー フェーズにあるボリューム移動の状態を示しています。

    cluster1::> volume move show
    Vserver   Volume     State    Move Phase  Percent-Complete Time-To-Complete
    --------- ---------- -------- ----------  ---------------- ----------------
    vs2       user_max   healthy  cutover     -                -

    volume move show コマンド出力に表示されなくなると、ボリューム移動は完了です。

本トピックの構成


ボリュームの移動

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