Service Processor Infrastructure（spi）Webサービスはデフォルトで有効になっており、クラスタ内のノードのログファイル、コアダンプファイル、MIBファイルにWebブラウザーでアクセスできます。ノードが停止した場合でも、パートナーにテイクオーバーされていれば、これらのファイルにアクセスできます。

要件

クラスタ管理LIFが起動している必要があります。

spi Webサービスには、クラスタ管理LIFまたはノードを使用してアクセスできますが、クラスタ管理LIFを使用することを推奨します。

network interface showコマンドを実行すると、クラスタ内のすべてのLIFのステータスが表示されます。
spi Webサービスにアクセスするには、ローカルユーザーアカウントを使用する必要があります。ドメインユーザーアカウントはサポートされません。
「admin」ロール（デフォルトでspi Webサービスにアクセス可能）がないユーザーアカウントの場合は、アクセス制御ロールにspi Webサービスへのアクセスを許可しておく必要があります。

vserver services web access showコマンドを実行すると、どのロールにどのWebサービスへのアクセスが許可されているかが表示されます。
（デフォルトでhttpアクセス方法が含まれている）「admin」ユーザーアカウントを使用しない場合は、ユーザーアカウントにhttpアクセス方法を設定しておく必要があります。

security login showコマンドを実行すると、ユーザーアカウントのアクセス方法、ログイン方法、およびアクセス制御ロールが表示されます。
セキュアーなWebアクセスのためにHTTPSを使用する場合は、SSLを有効にして、デジタル証明書をインストールしておく必要があります。

system services web showコマンドを実行すると、クラスタレベルのWebプロトコルエンジンの設定が表示されます。

タスク概要

spi Webサービスはデフォルトで有効になっていますが、手動で無効にすることができます（vserver services web modify -vserver * -name spi -enabled false）。

「admin」ロールにはspi Webサービスへのアクセスがデフォルトで許可されていますが、このアクセスを手動で無効にすることができます（services web access delete -vserver cluster_name -name spi -role admin）。

手順

Webブラウザーで、spi WebサービスのURLを次のいずれかの形式で指定します。
- http://cluster-mgmt-LIF/spi/
- https://cluster-mgmt-LIF/spi/
  
  cluster-mgmt-LIFは、クラスタ管理LIFのIPアドレスです。
ブラウザーにユーザーアカウントとパスワードの入力画面が表示されたら、これらの情報を入力します。

アカウントが認証されると、ブラウザーにクラスタ内の各ノードの/mroot/etc/log/、/mroot/etc/crash/、および/mroot/etc/mib/ディレクトリーへのリンクが表示されます。

ONTAP 9.13

Webブラウザーを使用したノードのログ ファイル、コア ダンプ ファイル、およびMIBファイルへのアクセス

Webブラウザーを使用したノードのログファイル、コアダンプファイル、およびMIBファイルへのアクセス