ONTAP 9.13

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Compliance Clockの初期化

SnapLockでは、ボリュームCompliance Clock を使用して改ざんによるWORMファイルの保持期間の変更を防止します。SnapLockアグリゲートをホストする各ノードで システムCompliance Clock を初期化する必要があります。

ノードでCompliance Clockを初期化すると、再度初期化することはできません。

要件
  • このタスクを実行するには、クラスタ管理者である必要があります。

  • ノードにSnapLockライセンスがインストールされている必要があります。

タスク概要

システムCompliance Clockの時間がボリュームCompliance Clockに継承され、その時間に基づいてボリューム上のWORMファイルの保持期間が制御されます。ボリュームCompliance Clockは、SnapLockボリュームの新規作成時に自動的に初期化されます。

システムCompliance Clockの初期設定は、現在のハードウェア システム クロックに基づきます。そのため、各ノードでシステムCompliance Clockを初期化する前に、システム時間とタイムゾーンが正しいことを確認してください。ノードでシステムCompliance Clockを初期化すると、再度初期化することはできません。

手順

ONTAP CLIを使用してコンプライアンスクロックを初期化できます。ONTAP 9.12.1以降では、ONTAP System Managerを使用してコンプライアンスクロックを初期化できます。

ONTAP System Manager
  1. [クラスター] > [概要] に移動します。

  2. [ノード] セクションで、[Initialize SnapLock Compliance Clock] をクリックします。

  3. [コンプライアンスクロック] 列を表示して、Compliance Clockが初期化されていることを確認するには、[クラスター] > [概要] > [ノード] セクションで [表示/非表示] をクリックし、[SnapLock コンプライアンスクロック] を選択します。

CLI
  1. システムCompliance Clockを初期化します。

    snaplock compliance-clock initialize -node node_name

    次のコマンドは、node1のシステムCompliance Clockを初期化します。

    cluster1::> snaplock compliance-clock initialize -node node1
  2. 確認のプロンプトで、システム クロックが正しいこととCompliance Clockの初期化を実行することを確認します。

    Warning: You are about to initialize the secure ComplianceClock of
    the node "node1" to the current value of the node's system clock.
    This procedure can be performed only once on a given node, so you
    should ensure that the system time is set correctly before proceeding.
    
    The current node's system clock is: Mon Apr 25 06:04:10 GMT 2016
    
    Do you want to continue? (y|n): y
  3. SnapLockアグリゲートをホストする各ノードについて、同じ手順を繰り返します。

NTPが設定されたシステムのCompliance Clock再同期の有効化

NTPサーバーを設定する際に、SnapLockのCompliance Clock時間同期機能を有効にすることができます。

要件
  • この機能は、advanced権限レベルでのみ使用できます。

  • このタスクを実行するには、クラスタ管理者である必要があります。

  • ノードにSnapLockライセンスがインストールされている必要があります。

  • この機能は、Cloud Volumes ONTAP、およびVSIMのプラットフォームでのみ使用できます。

タスク概要

SnapLockのセキュアー クロック デーモンがしきい値を超えるスキューを検出すると、システム時間を使用してシステムとボリュームの両方のCompliance Clockがリセットされます。スキューのしきい値は24時間に設定されています。つまり、システムCompliance Clockはスキューが1日を超えた場合にのみシステム クロックに同期されます。

スキューの検出とシステム時間へのCompliance Clockの変更は、SnapLockのセキュアー クロック デーモンによって行われます。Compliance Clockはシステム時間がNTPの時間と同期されている場合しかシステム時間と同期されないため、システム時間を変更してCompliance Clockをシステム時間に強制的に同期しようとしても失敗します。

手順
  1. NTPサーバーを設定する際に、SnapLockのCompliance Clock時間同期機能を有効にします。

    snaplock compliance-clock ntp

    次のコマンドは、システムのCompliance Clock時間同期機能を有効にします。

    cluster1::*> snaplock compliance-clock ntp modify -is-sync-enabled true
  2. 確認のプロンプトで、設定されているNTPサーバーが信頼できることと通信チャネルがセキュアーであることを確認して機能を有効にします。

  3. 機能が有効になっていることを確認します。

    snaplock compliance-clock ntp show

    次のコマンドは、システムのCompliance Clock時間同期機能が有効になっていることを確認します。

    cluster1::*> snaplock compliance-clock ntp show
    
    Enable clock sync to NTP system time: true
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