ONTAP 9.13

to English version

バナーとMOTDの管理 - 概要

ONTAPでは、ログイン バナーまたはMessage Of The Day(MOTD)を設定して、クラスタまたはStorage Virtual Machine(SVM)のCLIユーザーに管理情報を提供できます。

バナーは、ユーザーにパスワードなどの認証を要求する前に、コンソール セッション(クラスタ アクセスのみ)またはSSHセッション(クラスタ アクセスまたはSVMアクセス)に表示されます。たとえば、バナーを使用して、システムへのログインを試行したユーザーに次のような警告メッセージを表示することができます。

$ ssh admin@cluster1-01

This system is for authorized users only. Your IP Address has been logged.

Password:

MOTDは、ユーザーの認証後、クラスタシェル プロンプトが表示される前に、コンソール セッション(クラスタ アクセスのみ)またはSSHセッション(クラスタ アクセスまたはSVMアクセス)に表示されます。たとえば、MOTDを使用して、認証されたユーザーに次のような情報メッセージを表示することができます。

$ ssh admin@cluster1-01

Password:

Greetings. This system is running ONTAP 9.7.
Your user name is 'admin'. Your last login was Wed Apr 08 16:46:53 2015 from 10.72.137.28.

バナーやMOTDの内容は、 security login banner modify コマンドまたは security login motd modify コマンドを使用して作成または変更できます。

  • CLIの対話型モードまたは非対話型モードを使用して、バナーまたはMOTDに使用するテキストを指定できます。

    対話型モードは、 -message パラメーターや -uri パラメーターを指定せずにコマンドを実行すると起動されます。このモードでは、メッセージで改行(EOL)を使用できます。

    非対話型モードでは、 -message パラメーターを使用してメッセージの文字列を指定します。このモードでは改行はサポートされません。

  • バナーまたはMOTDに使用する内容をFTPまたはHTTPからアップロードできます。

  • 動的な内容を表示するようにMOTDを設定できます。

    MOTDには、たとえば次のような情報を動的に表示することができます。

    • クラスタ名、ノード名、SVM名

    • クラスタの日付や時刻

    • ログインしているユーザーの名前

    • ユーザーによるクラスタのノードへの前回のログイン

    • ログインしたデバイスの名前またはIPアドレス

    • オペレーティング システムの名前

    • ソフトウェア リリースのバージョン

    • 有効なクラスタ バージョン文字列 security login motd modify のマニュアル ページに、動的に生成される内容をMOTDに表示するためのエスケープ シーケンスが記載されています。

    バナーでは動的な内容はサポートされません。

バナーとMOTDはクラスタ レベルまたはSVMレベルで管理できます。

  • バナーには次の特徴があります。

    • クラスタ用に設定したバナーは、バナー メッセージが定義されていないSVMに対しても表示されます。

    • SVMごとにSVMレベルのバナーを設定できます。

      このバナーが設定されたSVMでは、クラスタ レベルのバナーが設定されていても、SVMレベルのバナーだけが表示されます。

  • MOTDには次の特徴があります。

    • クラスタ用に設定したMOTDは、デフォルトですべてのSVMに対しても有効になります。

    • それに加え、SVMごとにSVMレベルのMOTDを設定できます。

      この場合、SVMにログインしたユーザーには、クラスタ レベルとSVMレベルの2つのMOTDが表示されます。

    • クラスタ レベルのMOTDを有効にするか無効にするかは、クラスタ管理者がSVM単位で設定できます。

      クラスタ管理者がSVMでクラスタ レベルのMOTDを無効にした場合、そのSVMにログインしたユーザーにはクラスタ レベルのMOTDは表示されません。

Top of Page