ONTAP 9.13

to English version

SP / BMCファームウェアの更新の管理方法

ONTAPには、ベースライン イメージ と呼ばれるSPファームウェア イメージが含まれています。新しいバージョンのSPファームウェアがリリースされたときは、そのファームウェアをダウンロードしてSPファームウェアを更新できます。ONTAPのバージョンをアップグレードする必要はありません。

このトピックは、SPとBMCの両方に適用されます。

ONTAPでは、次の方法でSPファームウェアの更新を管理できます。

  • SP自動更新機能がデフォルトで有効になっており、次のシナリオでSPファームウェアを自動的に更新できます。

    • 新しいバージョンのONTAPにアップグレードする場合

      ONTAPにバンドルされているSPファームウェアのバージョンがノードで実行されているSPファームウェアのバージョンよりも新しい場合、ONTAPのアップグレード プロセスでSPファームウェアの更新も自動的に実行されます。

      SPの自動更新が失敗した場合、ONTAPはこれを検出し、修正操作をトリガーしてSPの自動更新を最大3回試行します。

    • 富士通ダウンロードサイトからダウンロードしたSPファームウェアのバージョンが、現在実行しているSPファームウェアのバージョンよりも新しい場合

    • ONTAPを以前のバージョンにダウングレードまたはリバートする場合

      SPファームウェアは、リバートまたはダウングレード後のONTAPのバージョンでサポートされている最新の互換バージョンに自動的に更新されます。SPファームウェアの手動更新は必要ありません。

    system service-processor image modify コマンドを使用して、SP自動更新機能を無効にできます。ただし、この機能は有効にしておくことを推奨します。この機能を無効にすると、ONTAPのイメージとSPファームウェアのイメージが、最適ではないまたは条件を満たしていない組み合わせとなります。

  • ONTAPでは、SPの更新を手動でトリガーできます。system service-processor image update コマンドを使用して、SP更新の実行方法を指定できます。

    次のいずれかのオプションを指定します。

    • 使用するSPファームウェア パッケージ(-package

      パッケージ ファイル名を指定することによって、ダウンロードするSPファームウェアを更新できます。advanced権限の system image package show コマンドは、ノード上で使用可能なすべてのパッケージ ファイル(SPファームウェア パッケージのファイルを含む)を表示します。

    • SP更新用のベースラインSPファームウェア パッケージを使用するかどうか(-baseline

      SPファームウェアを、現在実行しているバージョンのONTAPに付属しているベースラインのバージョンに更新できます。

    更新用の一部の高度なオプションやパラメーターを使用した場合、BMCの構成設定が一時的にクリアされます。リブート後、ONTAPでBMCの構成がリストアされるまでに最大で10分かかることがあります。

  • system service-processor image update-progress show コマンドを使用すると、ONTAPからトリガーされた最新のSPファームウェア更新のステータスを表示できます。

SPへの既存の接続は、SPファームウェアを更新するときに切断されます。これは、SPファームウェア更新が自動的にまたは手動で開始される場合に該当します。

Top of Page