ONTAP 9.13

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ONTAP Mediatorの概要

ONTAP Mediatorは、次に挙げる複数の機能をONTAPに提供します。

  • HAメタデータ用にフェンシングされた永続的なストアを提供します。

  • コントローラーの稼働を確認するpingプロキシとして機能します。

  • クォーラムを判定するために、ノードの健全性を同期的に照会します。

さらに、次の2つのsystemctlサービスを提供します。

  • ontap_mediator.service

    ONAP関係を管理するためのREST APIサーバーを管理します。

  • mediator-scst.service

    iSCSIモジュール(SCST)の起動とシャットダウンを制御します。

システム管理者向けのツール

システム管理者向けのツールは以下のとおりです。

  • /usr/local/bin/mediator_change_password

    現在のAPIユーザー名とパスワードが提供された場合に、新しいAPIパスワードを設定します。

  • /usr/local/bin/mediator_change_user

    現在のAPIユーザー名とパスワードが提供された場合に、新しいAPIユーザー名を設定します。

  • /usr/local/bin/mediator_generate_support_bundle

    サポート情報をすべて含むローカルのtgzファイルを生成します。 具体的には、アプリケーションの設定、ログ、および一部のシステム情報が含まれます。 バンドルはローカル ドライブ上に生成され、必要に応じて手動で転送できます。

    保存先:/opt/netapp/data/support_bundles/

  • /usr/local/bin/uninstall_ontap_mediator

    ONTAP MediatorパッケージとSCSTカーネル モジュールを削除します。すべての設定、ログ、およびメールボックス データが削除されます。

  • /usr/local/bin/mediator_unlock_user

    認証の最大試行回数を超えたAPIユーザー アカウントに対し、ロックアウトを解除します。 この機能は、総当たり攻撃によるパスワードの漏えいを防ぐために使用されます。 ユーザーには、正しいユーザー名とパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。

  • /usr/local/bin/mediator_add_user

    (サポートのみ)インストール時にAPIユーザーを追加すします。

注意事項

ONTAP Mediatorは、SCSTを使用してiSCSIを提供します(http://scst.sourceforge.net/index.html を参照してください)。このパッケージは、インストール時にカーネル専用にコンパイルされるカーネル モジュールです。カーネルを更新した場合、SCSTの再インストールが必要になる場合があります。 または、ONTAP Mediatorをアンインストールしてから再インストールし、ONTAP関係を再設定します。

サーバーOSカーネルの更新には、ONTAPのメンテナンス時間を設ける必要があります。
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