新しいストレージオブジェクトに対するNFSアクセスの確認が完了したら、設定をテストする必要があります。設定をテストするには、NFS管理ホストにログインし、SVMに対するデータの読み取りと書き込みが可能かどうかを確認します。その後、root以外のユーザーとしてクライアントシステム上で処理を繰り返します。

要件

クライアントシステムに、前に指定したエクスポートルールで許可されているIPアドレスが割り当てられている必要があります。
rootユーザーのログイン情報が必要です。

手順

クラスタ上で、新しいボリュームをホストしているLIFのIPアドレスを検証します。

network interface show –vserver svm_name
管理ホストクライアントシステムにrootユーザーとしてログインします。
ディレクトリーをマウントフォルダーに変更します。

cd /mnt/
新しいフォルダーを作成し、SVMのIPアドレスを使用してマウントします。
1. 新しいフォルダーを作成します。
  mkdir /mnt/folder
2. この新しいディレクトリーに新しいボリュームをマウントします。
  mount -t nfs -o hard IPAddress:/volume_name /mnt/folder
3. ディレクトリーを新しいフォルダーに変更します。
  cd folder
  
  次のコマンドでは、test1という名前のフォルダーを作成し、IPアドレス192.0.2.130のボリュームvol1をマウントフォルダーtest1にマウントして、ディレクトリーを新しいtest1に変更しています。
  host# mkdir /mnt/test1 host# mount -t nfs -o hard 192.0.2.130:/vol1 /mnt/test1 host# cd /mnt/test1
新しいファイルを作成し、そのファイルが存在することを確認してから、テキストを書き込みます。
1. テストファイルを作成します。
  touch filename
2. ファイルが存在することを確認します。
  ls -l filename
3. 次のコマンドを入力します。
  cat > filename
  
  テキストを入力してからCtrl+Dを押してテストファイルにテキストを書き込みます。
4. テストファイルの内容を表示します。
  cat filename
5. テストファイルを削除します。
  rm filename
6. 親ディレクトリーに戻ります。
  cd ..
  host# touch myfile1 host# ls -l myfile1 -rw-r--r-- 1 root root 0 Sep 18 15:58 myfile1 host# cat >myfile1 This text inside the first file host# cat myfile1 This text inside the first file host# rm -r myfile1 host# cd ..
rootとして、マウントされたボリュームに対する必要なUNIXの所有権と権限を設定します。
エクスポートルールで特定されているUNIXクライアントシステムで、新しいボリュームへのアクセス権を持つ許可されたユーザーとしてログインし、手順3から5を繰り返して、ボリュームのマウントとファイルの作成が可能なことを確認します。

ONTAP 9.13

クライアント システムからのNFSアクセスのテスト

クライアントシステムからのNFSアクセスのテスト