ONTAP 9.13

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SVMの作成

クライアントにデータを提供するには、SVMを作成する必要があります。

開始する前に
  • このタスクを実行するには、クラスタ管理者である必要があります。

  • SVMのルート ボリュームに設定するセキュリティ形式を決めておく必要があります。

    このSVMにHyper-V over SMBまたはSQL Server over SMBソリューションを実装する予定がある場合は、ルート ボリュームにNTFSセキュリティ形式を使用してください。Hyper-VファイルまたはSQLデータベース ファイルを格納するボリュームは、作成時にNTFSセキュリティ形式に設定する必要があります。ルート ボリュームのセキュリティ形式をNTFSに設定することで、UNIXセキュリティ形式またはmixedセキュリティ形式のデータ ボリュームを誤って作成することがなくなります。

  • ONTAP 9.13.1以降では、Storage VMに最大容量を設定できます。また、SVMがしきい値の容量レベルに近づいた場合のアラートを設定することもできます。

ONTAP System Manager

ONTAP System Managerを使用してStorage VMを作成できます。

手順
  1. [storage VM]を選択します。

  2. add iconをクリックしてStorage VMを作成します。

  3. Storage VMの名前を指定します。

  4. アクセス プロトコルを選択します。

    • SMB / CIFS、NFS

    • iSCSI

    • FC

    • NVMe

      1. [SMB/CIFSを有効にする]を選択した場合は、次の設定を行います。

フィールドまたはチェック ボックス

説明

管理者名

SMB / CIFS Storage VMの管理者ユーザー名を指定します。

パスワード

SMB / CIFS Storage VMの管理者パスワードを指定します。

サーバー名

SMB / CIFS Storage VMのサーバー名を指定します。

Active Directory ドメイン

SMB / CIFS Storage VMのユーザー認証に使用するActive Directoryドメインを指定します。

組織単位

SMB / CIFSサーバーに関連付けられたActive Directoryドメイン内の組織単位を指定します。デフォルト値は「CN=Computers」で、変更することができます。

Storage VM 内の共有へのアクセス時にデータを暗号化する

SMB 3.0でデータを暗号化して、SMB / CIFS Storage VM内の共有に対する不正なファイル アクセスを防止する場合は、このチェック ボックスをオンにします。

ドメイン

SMB / CIFS Storage VMのドメインのリストでドメインを追加、削除、または並べ替えます。

ネームサーバー

SMB / CIFS Storage VMのネーム サーバーを追加、削除、または並べ替えます。

デフォルトの言語

Storage VMとそのボリュームのデフォルトの言語エンコード設定を指定します。Storage VM内の個々のボリュームの設定を変更する場合はCLIを使用してください。

ネットワークインターフェイス

Storage VM用に設定する各ネットワーク インターフェイスに対し、既存のサブネットを選択するか(存在する場合)、[Without a subnet]を選択して[IP アドレス]フィールドと[サブネット マスク]フィールドを入力します。
必要に応じて、[次のインターフェイスに同じサブネットマスクとゲートウェイを使用する]チェック ボックスをオンにします。
ホーム ポートはシステムで自動的に選択することも、リストから手動で選択することもできます。

管理者アカウントを管理する

Storage VMの管理者アカウントを管理する場合は、このチェック ボックスをオンにします。オンにした場合は、ユーザー名とパスワードを指定し、確認のためにパスワードをもう一度入力し、Storage VM管理用にネットワーク インターフェイスを追加するかどうかを指定します。

  1. [NFSを有効にする]を選択した場合は、次の設定を行います。

フィールドまたはチェック ボックス

説明

NFSクライアントアクセスを許可

NFS Storage VMに作成されたすべてのボリュームで、ルート ボリューム パス「/」を使用してマウントおよびトラバースする場合は、このチェック ボックスをオンにします。中断のないマウント トラバーサルを許可するには、エクスポート ポリシー「default」にルールを追加します。

ルール

add iconをクリックしてルールを作成します。

  • クライアント仕様:ホスト名、IPアドレス、ネットグループ、またはドメインを指定します。

  • アクセスプロトコル:次のオプションを組み合わせて選択します。

    • SMB / CIFS

    • FlexCache

    • NFS

      • NFSv3

      • NFSv4

  • アクセスの詳細:ユーザーのタイプごとに、読み取り専用、読み取り / 書き込み、またはスーパーユーザーのいずれかのアクセス レベルを指定します。ユーザーのタイプは次のとおりです。

    • All

    • All (as anonymous user)

    • UNIX

    • Kerberos 5

    • Kerberos 5i

    • Kerberos 5p

    • NTLM

ルールを保存します。

Dデフォルトの言語

Storage VMとそのボリュームのデフォルトの言語エンコード設定を指定します。Storage VM内の個々のボリュームの設定を変更する場合はCLIを使用してください。

Network Interface

Storage VM用に設定する各ネットワーク インターフェイスに対し、既存のサブネットを選択するか(存在する場合)、[Without a subnet]を選択して[IP アドレス]フィールドと[サブネット マスク]フィールドを入力します。
必要に応じて、[次のインターフェイスに同じサブネットマスクとゲートウェイを使用する]チェック ボックスをオンにします。
ホーム ポートはシステムで自動的に選択することも、リストから手動で選択することもできます。

管理者アカウントを管理する

Storage VMの管理者アカウントを管理する場合は、このチェック ボックスをオンにします。オンにした場合は、ユーザー名とパスワードを指定し、確認のためにパスワードをもう一度入力し、Storage VM管理用にネットワーク インターフェイスを追加するかどうかを指定します。

  1. [有効化 iSCSI]を選択した場合は、次の設定を行います。

フィールドまたはチェック ボックス

説明

ネットワークインターフェイス

Storage VM用に設定する各ネットワーク インターフェイスに対し、既存のサブネットを選択するか(存在する場合)、[Without a subnet]を選択して[IP アドレス]フィールドと[サブネット マスク]フィールドを入力します。
必要に応じて、[次のインターフェイスに同じサブネットマスクとゲートウェイを使用する]チェック ボックスをオンにします。
ホーム ポートはシステムで自動的に選択することも、リストから手動で選択することもできます。

管理者アカウントを管理する

Storage VMの管理者アカウントを管理する場合は、このチェック ボックスをオンにします。オンにした場合は、ユーザー名とパスワードを指定し、確認のためにパスワードをもう一度入力し、Storage VM管理用にネットワーク インターフェイスを追加するかどうかを指定します。

  1. [有効化 FC]を選択した場合は、次の設定を行います。

フィールドまたはチェック ボックス

説明

FC ポートの設定

Storage VMに含めるノード上のネットワーク インターフェイスを選択します。ノードごとに2つのネットワーク インターフェイスを推奨します。

管理者アカウントを管理する

Storage VMの管理者アカウントを管理する場合は、このチェック ボックスをオンにします。オンにした場合は、ユーザー名とパスワードを指定し、確認のためにパスワードをもう一度入力し、Storage VM管理用にネットワーク インターフェイスを追加するかどうかを指定します。

  1. [Enable NVMe/FC]を選択した場合は、次の設定を行います。

フィールドまたはチェック ボックス

説明

Configure FC Ports

Storage VMに含めるノード上のネットワーク インターフェイスを選択します。ノードごとに2つのネットワーク インターフェイスを推奨します。

管理者アカウントを管理する

Storage VMの管理者アカウントを管理する場合は、このチェック ボックスをオンにします。オンにした場合は、ユーザー名とパスワードを指定し、確認のためにパスワードをもう一度入力し、Storage VM管理用にネットワーク インターフェイスを追加するかどうかを指定します。

  1. [Enable NVMe/TCP]を選択した場合は、次の設定を行います。

フィールドまたはチェック ボックス

説明

Network Interface

Storage VM用に設定する各ネットワーク インターフェイスに対し、既存のサブネットを選択するか(存在する場合)、[Without a subnet]を選択して[IP アドレス]フィールドと[サブネット マスク]フィールドを入力します。
必要に応じて、[次のインターフェイスに同じサブネットマスクとゲートウェイを使用する]チェック ボックスをオンにします。
ホーム ポートはシステムで自動的に選択することも、リストから手動で選択することもできます。

管理者アカウントを管理する

Storage VMの管理者アカウントを管理する場合は、このチェック ボックスをオンにします。オンにした場合は、ユーザー名とパスワードを指定し、確認のためにパスワードをもう一度入力し、Storage VM管理用にネットワーク インターフェイスを追加するかどうかを指定します。

  1. 変更を保存します。

CLI

ONTAP CLIを使用してサブネットを作成します。

手順
  1. SVMのルート ボリュームを格納するためのアグリゲートを決定します。

    storage aggregate show -has-mroot false

    ルート ボリュームを格納するための空きスペースが1GB以上あるアグリゲートを選択する必要があります。SVMでNASの監査を設定する場合は、ルート アグリゲートに少なくとも3GBの追加の空きスペースと、監査を有効にしたときに監査ステージング ボリュームの作成に使用される追加のスペースが必要です。

    既存のSVMでNASの監査がすでに有効になっている場合は、アグリゲートの作成が完了した直後にアグリゲートのステージング ボリュームが作成されます。
  2. SVMのルート ボリュームを作成するアグリゲートの名前を控えます。

  3. SVMを作成するときに言語を指定する予定であり、使用する値がわからない場合は、指定する言語の値を確認し、その値を控えます。

    vserver create -language ?

  4. SVMを作成するときにSnapshotポリシーを指定する予定であり、ポリシーの名前がわからない場合は、使用可能なポリシーの一覧を表示し、使用するSnapshotポリシーの名前を確認して、その名前を控えます。

    volume snapshot policy show -vserver vserver_name

  5. SVMを作成するときにクォータ ポリシーを指定する予定であり、ポリシーの名前がわからない場合は、使用可能なポリシーの一覧を表示し、使用するクォータ ポリシーの名前を確認して、その名前を控えます。

    volume quota policy show -vserver vserver_name

  6. SVMを作成します。

    vserver create -vserver vserver_name -aggregate aggregate_name ‑rootvolume root_volume_name -rootvolume-security-style {unix|ntfs|mixed} [-ipspace IPspace_name] [-language <language>] [-snapshot-policy snapshot_policy_name] [-quota-policy quota_policy_name] [-comment comment]

    vserver create -vserver vs1 -aggregate aggr3 -rootvolume vs1_root ‑rootvolume-security-style ntfs -ipspace ipspace1 -language en_US.UTF-8

    [Job 72] Job succeeded: Vserver creation completed

  7. SVMの設定が正しいことを確認します。

    vserver show -vserver vs1

    Vserver: vs1
    Vserver Type: data
    Vserver Subtype: default
    Vserver UUID: 11111111-1111-1111-1111-111111111111
    Root Volume: vs1_root
    Aggregate: aggr3
    NIS Domain: -
    Root Volume Security Style: ntfs
    LDAP Client: -
    Default Volume Language Code: en_US.UTF-8
    Snapshot Policy: default
    Comment:
    Quota Policy: default
    List of Aggregates Assigned: -
    Limit on Maximum Number of Volumes allowed: unlimited
    Vserver Admin State: running
    Vserver Operational State: running
    Vserver Operational State Stopped Reason: -
    Allowed Protocols: nfs, cifs, ndmp
    Disallowed Protocols: fcp, iscsi
    QoS Policy Group: -
    Config Lock: false
    IPspace Name: ipspace1
    Is Vserver Protected: false

    この例では、コマンドを実行すると「vs1」という名前のSVMがIPspace「ipspace1」に作成されます。ルート ボリュームは、「vs1_root」という名前で、NTFSセキュリティ形式を使用してaggr3に作成されます。

ONTAP 9.13.1以降では、アダプティブQoSポリシー グループ テンプレートを設定して、SVM内のボリュームにスループットの下限と上限を適用できます。このポリシーを適用できるのはSVMの作成後です。このプロセスの詳細については、「アダプティブ ポリシー グループ テンプレートの設定」を参照してください。
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