ONTAP 9.13

追跡クォータを作成するには、ドライブ制限パラメーターとファイル制限パラメーターを省略します。これによりONTAPは、制限を課すことなく、ターゲットのレベル（ボリュームまたはqtree）でそのターゲットのドライブとファイルの使用状況を監視するようになります。追跡クォータは、 show コマンドの出力とクォータ レポートで、すべての制限にダッシュ（「-」）が表示されることで示されます。ONTAP System Manager UIを使用して明示的なクォータ (特定のターゲットを持つクォータ) を作成すると、ONTAPは自動的に追跡クォータを作成します。CLIを使用する場合、ストレージ管理者は明示的なクォータの上に追跡クォータを作成します。

ターゲットのインスタンスすべてに適用される デフォルト追跡クォータ も指定できます。デフォルト追跡クォータを使用すると、あるクォータの種類のインスタンスすべて（すべてのqtreeまたはすべてのユーザーなど）の使用量を追跡できます。また、クォータの変更を有効にする必要がある場合に、クォータの再初期化ではなくサイズ変更を使用できます。

追跡ルールの出力には、qtree、ユーザー、およびグループの追跡クォータが表示されます。次に、ボリュームレベルの追跡ルールの例を示します。