エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

NFS over RDMA

NFS over RDMAはRDMAアダプターを使用します。ストレージ システムとホスト システムのメモリー間でデータが直接コピーされるため、CPUの中断やオーバーヘッドを回避できます。

NFS over RDMAは、機械学習や分析など、レイテンシの影響を受けやすいワークロードや高帯域幅を必要とするワークロードを扱う環境向けに設計されています。NVIDIAは、GPU Direct Storage(GDS)に対応するようにNFS over RDMAを拡張しました。GDSはCPUとメイン メモリーを完全にバイパスし、RDMAを使用してストレージ システムとGPUメモリーの間でデータを直接転送することで、GPU対応ワークロードのさらなる高速化を実現します。

ONTAP 9.10.1以降、NFS over RDMA構成は、NFSv4.0プロトコルでMellanox CX-5またはCX-6アダプターを使用する場合にのみサポートされます。Mellanox CX-5 / CX-6アダプターは、RoCEプロトコルのバージョン2を使用してRDMAをサポートします。GDSは、Mellanox NICカードとMOFEDソフトウェアを搭載したNVIDIAのTeslaおよびAmpere GPUでのみサポートされます。後続のONTAPリリースでサポートされるNFSバージョンについては、要件のチャートを参照してください。

64kを超えるNFSマウントでNFS over RDMA構成を使用すると、パフォーマンスが不安定になります。
要件
  • ストレージ システムでONTAP 9.10.1以降が実行されている必要があります。

  • 使用するNFSのバージョンに対応した、正しいバージョンのONTAPが実行されていることを確認してください。

    NFSバージョン ONTAPのサポート

    NFSv4.0

    ONTAP 9.10.1以降

    NFSv4.1

    ONTAP 9.14.1以降

    NFSv3

    ONTAP 9.15.1以降

    • ONTAP 9.12.1以降では、ONTAP System Managerを使用してNFS over RDMAを設定できます。ONTAP 9.10.1および9.11.1では、CLIを使用してNFS over RDMAを設定する必要があります。

  • HAペアの両方のノードでバージョンが同じである必要があります。

  • ストレージ システム コントローラーでRDMAがサポートされている必要があります。

    ONTAPのバージョン RDMAをサポートするコントローラー

    ONTAP 9.10.1以降

    • ETERNUS AX4100

    ONTAP 9.14.1以降

    • ETERNUS AC series

  • ストレージ アプライアンスにRDMAがサポートするハードウェア(Mellanox CX-5またはCX-6など)が搭載されている必要があります。

  • データLIFがRDMAをサポートするように設定されている必要があります。

  • クライアントでMellanox RDMA対応NICカードとMellanox OFED(MOFED)ネットワーク ソフトウェアを使用している必要があります。

インターフェイス グループは、NFS over RDMAではサポートされません。

本トピックの構成


NFS over RDMA

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