ONTAP 9.13

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階層型整合性グループの設定

アプリケーション ワークロードが複数のボリューム サブセットで構成されており、各サブセットのボリューム全体に整合性がある場合は、階層型整合性グループを作成できます。

階層型整合性グループには親グループがあり、親グループには個別の整合性グループ(子)を最大5つ含むことができます。階層型整合性グループでは、整合性グループまたは個々のボリュームごとに異なるローカルSnapshotポリシーを使用できます。リモート保護ポリシーを使用した場合、階層型整合性グループ全体(親と子)に適用されます。

整合性グループのオブジェクト数の制限については、「整合性グループのオブジェクト数の制限」を参照してください。

新しいLUNまたはボリュームを使用した階層型整合性グループの作成

階層型整合性グループを作成する際、そのグループに新しいLUNを設定できます。ONTAP 9.13.1以降では、新しいNVMeネームスペースとNASボリュームを使用することもできます。

ONTAP System Manager
手順
  1. [ストレージ] > [整合グループ]を選択します。

  2. [+追加]を選択し、ストレージ オブジェクトのプロトコルを選択します。

    ONTAP 9.10.1~9.12.1では、新しいストレージ オブジェクトに使用できるオプションは[新しいLUNを使用する]のみです。ONTAP 9.13.1以降のONTAP System Managerででは、新しいNVMeネームスペースと新しいNASボリュームを使用した整合性グループの作成がサポートされます。

  3. 整合性グループに名前を付けます。ボリュームまたはLUNの数とボリュームまたはLUNあたりの容量を指定します。

    1. アプリケーションタイプ:ONTAP 9.12.1以降を使用している場合は、アプリケーション タイプを選択します。値を選択しない場合、整合性グループにはデフォルトで「Other」タイプが割り当てられます。整合性のタグ付けの詳細については、「アプリケーション タグとコンポーネント タグ」を参照してください。リモート保護ポリシーを使用する場合は、[Other]を選択する必要があります。

  4. ホスト オペレーティング システムとLUN形式を選択します。ホスト イニシエータの情報を入力します。

    1. 新しいLUNの場合:ホスト オペレーティング システムとLUN形式を選択します。ホスト イニシエータの情報を入力します。

    2. 新しいNASボリュームの場合:SVMのNAS構成に基づいて、適切なエクスポート オプション(NFSまたはSMB / CIFS)を選択します。

    3. 新しいNVMeネームスペースの場合:ホスト オペレーティング システムとNVMeサブシステムを選択します。

  5. [その他のオプション][+子整合性グループの追加]の順に選択し、子整合性グループを追加します。

  6. パフォーマンス レベル、LUNまたはボリュームの数、LUNまたはボリュームあたりの容量を選択します。使用しているプロトコルに基づいて、適切なエクスポート設定またはオペレーティング システム情報を指定します。

  7. 必要に応じて、ローカルSnapshotポリシーを選択し、アクセス権限を設定します。

  8. 最大5つの子整合性グループについて、同じ手順を繰り返します。

  9. [保存]を選択します。

  10. メインの整合性グループのメニューに戻り、整合性グループが作成されたことを確認します。保護ポリシーを設定した場合は、該当するリモートまたはローカルのポリシーにチェックマーク付きの緑色の盾アイコンが表示されることを確認します。

既存のボリュームを使用した階層型整合性グループの作成

既存のボリュームを階層型整合性グループにまとめることができます。

ONTAP System Manager
手順
  1. [ストレージ] > [整合グループ]を選択します。

  2. [+追加]を選択し、[既存のボリュームを使用]を選択します。

  3. Storage VMを選択します。

  4. グループに追加する既存のボリュームを選択します。選択できるのは、整合性グループに含まれていないボリュームのみです。

  5. [+子整合性グループの追加]を選択し、子整合性グループを追加します。必要な整合性グループを作成します。名前は自動的に付けられます。

    1. コンポーネントタイプ:ONTAP 9.12.1以降を使用している場合は、コンポーネント タイプとして「data」、「logs」、または「other」を選択します。値を選択しない場合、整合性グループにはデフォルトで「Other」タイプが割り当てられます。整合性のタグ付けの詳細については、「アプリケーション タグとコンポーネント タグ」を参照してください。リモート保護ポリシーを使用する場合は、[Other]を使用する必要があります。

  6. 各整合性グループに既存のボリュームを割り当てます。

  7. 必要に応じて、ローカルSnapshotポリシーを選択します。

  8. 最大5つの子整合性グループについて、同じ手順を繰り返します。

  9. [保存]を選択します。

  10. メインの整合性グループのメニューに戻り、整合性グループが作成されたことを確認します。保護ポリシーを選択した場合は、ポリシーが適切に設定されていることを確認します。作成した整合性グループをメニューから選択すると、該当するポリシーポリシー タイプに、チェックマークが付いた緑色の盾アイコンが表示されます。

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