エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9.14

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ONTAPでのNFSv4.2のサポート

ONTAP 9.8以降では、NFSv4.2プロトコルがサポートされており、NFSv4.2対応クライアントのアクセスが許可されます。

ONTAP 9.9.1以降では、NFSv4.2がデフォルトで有効になっています。ONTAP 9.8でv4.2を有効にするには、Storage Virtual Machine(SVM)にNFSサーバーを作成するときに-v4.1オプションをenabledに設定します。NFSv4.1を有効にすると、クライアントはv4.2としてマウントした状態でNFSv4.1の機能を使用することができます。

ONTAPの後続のリリースでは、NFSv4.2オプション機能のサポートが拡張されています。

サポートしたONTAPの版数 NFSv4.2のオプションの機能

ONTAP 9.12.1

  • NFS拡張属性

  • スパースファイル

  • スペースリザベーション

ONTAP 9.9.1

強制アクセス制御(MAC)ラベル付きNFS

NFS v4.2セキュリティ ラベル

ONTAP 9.9.1以降では、NFSセキュリティ ラベルを有効にすることができます。デフォルトでは無効になっています。

NFSv4.2セキュリティ ラベルを使用するONTAP NFSサーバーは、強制アクセス制御(MAC: Mandatory Access Control)に対応するため、クライアントから送信されたsec_label属性を保存および取得します。

詳細については、RFC 7240を参照してください。

ONTAP 9.12.1以降では、NDMPダンプ処理でNFS v4.2セキュリティ ラベルがサポートされます。それよりも前のリリースでファイルまたはディレクトリーでセキュリティ ラベルが検出されると、ダンプは失敗します。

手順
  1. 権限の設定をadvancedに変更します。

    set -privilege advanced
  2. セキュリティ ラベルを有効にします。

    vserver nfs modify -vserver _svm_name_ -v4.2-seclabel enabled

NFS拡張属性

ONTAP 9.12.1以降では、NFS拡張属性(xattrs)がデフォルトで有効になっています。

拡張属性とは、RFC 8276 で定義されている標準のNFS属性で、最新のNFSクライアントでは有効になっています。拡張属性を使用すると、ユーザー定義のメタデータをファイルシステム オブジェクトに関連付けることができ、高度なセキュリティの導入に役立ちます。

現在、NFS拡張属性はNDMPダンプ処理ではサポートされていません。ファイルまたはディレクトリーで拡張属性が検出されると、ダンプ処理は続行されますが、それらのファイルまたはディレクトリーの拡張属性はバックアップされません。

拡張属性を無効にする必要がある場合は、vserver nfs modify -v4.2-xattrs disabledコマンドを使用します。

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