ONTAP 9.13

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SMB署名のパフォーマンスへの影響

SMBセッションでSMB署名を使用すると、SMBとWindowsクライアント間のすべての通信でパフォーマンスが低下し、クライアントとサーバー(SMBサーバーを含むSVMを実行中のクラスタ ノード)の両方が影響を受けます。

パフォーマンスへの影響は、ネットワーク トラフィックの量に変化がないにもかかわらずクライアントとサーバー両方のCPU使用率が増加する形で表れます。

その程度は、実行しているONTAP 9のバージョンによって異なります。新しい暗号化オフロード アルゴリズムによって署名済みSMBトラフィックのパフォーマンスを向上させることができます。SMB署名オフロードは、SMB署名が有効になっている場合はデフォルトで有効になります。

SMB署名のパフォーマンス向上には、AES-NIオフロード機能が必要です。

SMBバージョン3.11(Windows 10およびWindows Server 2016でサポート)を使用できる場合は、より高速なGCMアルゴリズムがサポートされるため、さらなるパフォーマンスの向上が可能です。

ネットワーク、ONTAP 9のバージョン、SMBのバージョン、およびSVMの実装方法に応じてSMB署名のパフォーマンスへの影響は大幅に変わってくるため、検証するためには使用しているネットワーク環境でテストを実施する必要があります。

ほとんどのWindowsクライアントは、サーバーでSMB署名が有効になっている場合は、SMB署名をデフォルトでネゴシエートします。Windowsクライアントの一部でSMB保護が必要で、SMB署名がパフォーマンスの問題を引き起こしている場合は、リプレイ アタックからの保護を必要としないWindowsクライアントに対してSMB署名を無効にすることができます。WindowsクライアントでのSMB署名の無効化については、Microsoft Windowsのマニュアルを参照してください。

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