エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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共有または専用ポートの使用

クラスタ間通信には専用のポートを使用することも、データ ネットワークで使用しているポートを共有することもできます。ポートを共有するかを判断する際は、ネットワーク帯域幅、レプリケーション間隔、およびポートの可用性を考慮する必要があります。

ピア関係にある一方のクラスタではポートを共有し、もう一方のクラスタでは専用ポートを使用することもできます。

ネットワーク帯域幅

高速ネットワーク(10GbEなど)を採用している場合、データ アクセスに使用されるものと同じ10GbEポートでレプリケーションを実行しても、ローカルLANの帯域幅が不足することはあまりありません。

その場合も、LAN側とWAN側の使用帯域幅を比較する必要があります。WAN側で使用可能な帯域幅が10GbEよりも大幅に狭い場合、専用ポートを使用しなければならないことがあります。

ただし、クラスタのすべてまたは多くのノードでデータをレプリケートする場合は例外です。この場合は一般に帯域幅がノード間で分散して使用されます。

専用ポートを使用しない場合、一般にレプリケーション ネットワークの最大転送単位(MTU)サイズはデータ ネットワークのMTUサイズと同じに設定します。

レプリケーション間隔

ピーク時を避けてレプリケーションを実施する場合は、10GbE LAN接続がなくてもデータ ポートを使用できます。

通常の業務時間にレプリケーションを実施する場合は、レプリケートされるデータ量を考慮して、データ プロトコルとの競合を生じるほどの帯域幅が必要になるかを検討する必要があります。データ プロトコル(CIFS、NFS、iSCSI)によるネットワーク利用率が50%を超える場合は、ノードのフェイルオーバーが発生してもパフォーマンスの低下を招かないよう、クラスタ間通信に専用のポートを使用します。

ポートの可用性

レプリケーション トラフィックがデータ トラフィックの妨げになる場合は、同じノード上にある他の任意のクラスタ間対応ポートにクラスタ間LIFを移行できます。

VLANポートをレプリケーション専用にすることもできます。すべてのVLANおよびベース ポートでポートの帯域幅が共有されます。

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