ONTAP 9.13

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FIPSドライブまたはSEDの破棄

FIPSドライブまたはSEDのデータを永久にアクセスできない状態にして、ドライブを再利用する必要もない場合は、 storage encryption disk destroy コマンドを使用してドライブを破棄できます。

タスク概要

FIPSドライブまたはSEDを破棄すると、ドライブ暗号化キーが不明なランダム値に設定され、ドライブが完全にロックされます。これにより、ドライブが実質的に使用できない状態になり、ドライブのデータに永久にアクセスできなくなります。ただし、ドライブのラベルに記載されている物理セキュアーID(PSID)を使用して、ドライブを工場出荷時の設定にリセットすることは可能です。詳細については、「認証キーが失われた場合にFIPSドライブまたはSEDを使用可能な状態に戻す」を参照してください。

(故障)ドライブ返却不要サービス(NRD Plus)を契約している場合を除き、FIPSドライブまたはSEDは破棄しないでください。ドライブを破棄すると保証が無効になります。

作業を開始する前に

このタスクを実行するには、クラスタ管理者である必要があります。

手順
  1. 保持しておく必要があるデータを別のドライブのアグリゲートにすべて移行します。

  2. 破棄するFIPSドライブまたはSEDのアグリゲートを削除します。

    storage aggregate delete -aggregate aggregate_name

    コマンド構文全体については、マニュアル ページを参照してください。

    cluster1::> storage aggregate delete -aggregate aggr1
  3. 破棄するFIPSドライブまたはSEDのドライブIDを確認します。

    storage encryption disk show

    コマンド構文全体については、マニュアル ページを参照してください。

    cluster1::> storage encryption disk show
    Disk    Mode Data Key ID
    -----   ---- ----------------------------------------------------------------
    0.0.0   data F1CB30AFF1CB30B00101000000000000A68B167F92DD54196297159B5968923C
    0.0.1   data F1CB30AFF1CB30B00101000000000000A68B167F92DD54196297159B5968923C
    1.10.2  data F1CB30AFF1CB30B00101000000000000CF0EFD81EA9F6324EA97B369351C56AC
    [...]
  4. ドライブを破棄します。

    storage encryption disk destroy -disk disk_id

    コマンド構文全体については、マニュアル ページを参照してください。

    処理を続行する前に確認のフレーズを入力するように求められます。画面に表示されたフレーズを正確に入力します。

    cluster1::> storage encryption disk destroy -disk 1.10.2
    
    Warning: This operation will cryptographically destroy 1 spare or broken
             self-encrypting disks on 1 node.
             You cannot reuse destroyed disks unless you revert
             them to their original state using the PSID value.
             To continue, enter
              destroy disk
             :destroy disk
    
    Info: Starting destroy on 1 disk.
          View the status of the operation by using the
          "storage encryption disk show-status" command.
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