エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9

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FabricPool

お客様の多くは、アクセス頻度の低いデータを大量に格納、保有しています。こうしたデータは コールド データと呼ばれます。また、ホット データと呼ばれるアクセス頻度の高いデータもお客様は保有しています。パフォーマンスを最大化するためには、ホット データを最速のストレージに保存するのが理想的です。コールド データは、必要時にすぐ使用できるのであれば低速のストレージに移動できます。では、ホット データとコールド データを区別するにはどうすればよいでしょうか。

FabricPoolは、アクセス パターンに基づいて高パフォーマンスのローカル階層(アグリゲート)とクラウド階層の間でデータを自動的に移動するONTAPの機能です。階層化によって、高コストのローカル ストレージをホット データ用に確保する一方、コールド データはクラウド内の低コストのオブジェクト ストレージにすぐにアクセスできる状態で保存します。FabricPoolは、データ アクセスを常時監視して階層間でデータを移動することで、最高のパフォーマンスと最大限の節約を実現します。

FabricPoolを使用してコールド データをクラウドに階層化する方法は、クラウドを効率化してハイブリッド クラウド環境を構築する最も簡単な方法の1つです。FabricPoolはストレージ ブロック レベルで機能するため、ファイル データとLUNデータの両方に対応できます。

FabricPoolの用途は、オンプレミスのデータをクラウドに階層化することだけではありません。多くのお客様が、Cloud Volumes ONTAPでFabricPoolを使用し、クラウド プロバイダー内で高コストのクラウド ストレージにあるコールド データを低コストのオブジェクト ストレージに階層化しています。ONTAP 9.8以降では、ファイルシステム分析または温度に基づくストレージ効率化を使用して、FabricPool対応ボリュームに関する分析データを収集できます。

データを使用しているアプリケーションはデータが階層化されていることを認識しないため、アプリケーションに変更を加える必要ありません。階層化は完全に自動化されているため、運用管理は不要です。

コールド データは、主要なクラウド プロバイダーが提供するオブジェクト ストレージに格納できます。

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