エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

RAIDグループのサイジングに関する考慮事項

最適なRAIDグループ サイズを設定するには、さまざまな要素について優先度を考慮する必要があります。設定するローカル階層(アグリゲート)にとって最も重要な要素を、RAIDのリカバリー速度、ドライブ障害によるデータ損失のリスクに対する保証、I/Oパフォーマンスの最適化、データ ストレージ スペースの最大化の中から決定する必要があります。

作成するRAIDグループのサイズを大きくすれば、パリティに使用されるストレージ容量(「パリティの負荷」)は同じでも、データ ストレージに使用できるスペースを最大化することができます。一方、大規模なRAIDグループでドライブ障害が発生した場合、再構築の時間は増加し、パフォーマンスへの影響が長時間に及びます。さらに、RAIDグループ内のドライブ数が増えると、そのRAIDグループ内で複数のドライブに障害が発生する可能性が高くなります。

HDDまたはアレイLUN RAIDグループ

HDDまたはアレイLUNを構成するRAIDグループのサイジングを行う際は、次のガイドラインに従う必要があります。

  • ローカル階層(アグリゲート)内のすべてのRAIDグループを同数のドライブで構成してください。

    同じローカル階層内のRAIDグループ間でのドライブ数の差異は最大50%まで認められますが、パフォーマンスのボトルネックになることがあるためお勧めできません。

  • RAIDグループのドライブ数の推奨範囲は12~20です。

    信頼性の高いパフォーマンス ドライブを使用する場合は、RAIDグループのドライブ数を必要に応じて最大28まで増やすことができます。

  • 上記の2つのガイドラインを満たすドライブ数の中から、より大きいドライブ数を選択してください。

Flash Poolローカル階層(アグリゲート)のSSD RAIDグループ

SSD RAIDグループ サイズは、Flash Poolローカル階層(アグリゲート)のHDD RAIDグループのRAIDグループ サイズと同じである必要はありません。通常は、パリティに必要なSSDの数を最小限にするために、Flash Poolローカル階層のSSD RAIDグループは1つだけにします。

SSDローカル階層(アグリゲート)のSSD RAIDグループ

SSDを構成するRAIDグループのサイジングを行う際は、次のガイドラインに従う必要があります。

  • ローカル階層(アグリゲート内)のすべてのRAIDグループを同数のドライブで構成してください。

    同じローカル階層内のRAIDグループ間でのドライブ数の差異は最大50%まで認められます。

  • RAID-DPの場合、RAIDグループ のドライブ数の推奨範囲は20~28です。

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