ONTAP 9.13

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SMBを使用したWindowsサーバー用のNASストレージのプロビジョニング

ONTAP 9.7以降のONTAP System Managerで、SMBプロトコルを使用してWindowsサーバー用のストレージを提供するボリュームを作成します。

この手順では、SMBが有効な既存のStorage VMに新しいボリュームを作成し、ボリュームのルート(/)ディレクトリー用の共有を作成します。ボリュームの設定時には、システムのデフォルト設定を使用することも、カスタム設定を指定することもできます。SMBの初期設定後、追加の共有を作成したり、プロパティを変更したりすることもできます。

FlexVolを作成することも、高パフォーマンスが求められる大規模なファイルシステムの場合はFlexGroupボリュームを作成することもできます。 「FlexGroupボリュームを使用した大規模ファイルシステム用NASストレージのプロビジョニング」も参照してください。

ONTAPでのSMBプロトコルの機能について詳しくは、SMBリファレンス - 概要を参照してください。

開始する前に
  • ONTAP 9.13.1以降では、新しいボリュームに対して容量分析とアクティビティ追跡をデフォルトで有効にすることができます。ONTAP System Managerでは、クラスタ レベルまたはStorage VMレベルでデフォルト設定を管理できます。詳細については、「ファイルシステム分析の有効化」を参照してください。

手順
  1. SMBが有効なStorage VMに新しいボリュームを追加します。

    1. [ストレージ] > [ボリューム]をクリックし、[追加]をクリックします。

    2. 名前を入力し、Storage VMを選択してサイズを入力します。

      SMBプロトコルが設定されているStorage VMだけが表示されます。SMBプロトコルが設定されているStorage VMが1つしかない場合、[Storage VM]フィールドは表示されません。

      • この時点で[保存]を選択すると、システムのデフォルト設定を使用してFlexVolが作成および追加されます。

      • [その他のオプション]を選択すると、許可、サービス品質、データ保護などのサービスを有効にしてボリュームの設定をカスタマイズすることができます。 「ボリューム設定のカスタマイズ」を参照し、ここに戻って次の手順を実行してください。

  2. Windowsクライアントに切り替えて、共有にアクセスできることを確認します。

    1. エクスプローラーで、次の形式で共有にドライブをマッピングします。\\_SMB_Server_Name__Share_Name_

    2. 新しく作成したドライブで、テスト ファイルを作成し、テキストを書き込めることを確認したら削除します。

アクセスの検証が完了したら、共有ACLでクライアント アクセスを制限したり、マッピングしたドライブにセキュリティ プロパティを設定したりできます。詳細については、「SMB共有の作成」を参照してください。

共有の追加または変更

SMBの初期設定後に共有を追加できます。共有は、選択したデフォルト値とプロパティを使用して作成されます。これらはあとで変更できます。

共有の設定時には次のプロパティを指定できます。

初期設定後には、以下のプロパティを変更することもできます。

  • シンボリック リンク

    • シンボリック リンクとワイドリンクを有効または無効にする

  • 共有プロパティ

    • クライアントにSnapshotコピーのディレクトリーへのアクセスを許可する。

    • oplockを有効にして、クライアントがファイルをロックしてコンテンツをローカルにキャッシュできるようにする(デフォルト)。

    • アクセスベースの列挙(ABE)を有効にして、ユーザーのアクセス権限に基づいて共有リソースを表示する。

手順

SMBが有効なボリュームに新しい共有を追加するには、[ストレージ] > [共有]をクリックし、[追加]をクリックして、[共有]を選択します。

既存の共有を変更するには、[ストレージ] > [共有] をクリックし、three-dot vertical kabob iconをクリックして[編集] を選択します。

ボリューム設定のカスタマイズ

ボリュームを追加するときに、システムのデフォルト設定を使用しないでボリューム設定をカスタマイズすることができます。

手順

[その他のオプション]をクリックし、必要な機能を選択して希望する値を入力します。

  • リモート ボリュームのキャッシュ。

  • パフォーマンス サービス レベル(サービス品質、QoS)。

    ONTAP 9.8以降では、デフォルト値以外のカスタムQoSポリシーを指定したり、QoSを無効にしたりできます。

    • QoSを無効にするには、[カスタム][既存][none]の順に選択します。

    • [カスタム]を選択して既存のサービス レベルを指定すると、ローカル階層が自動的に選択されます。

    • ONTAP 9.9.1以降では、カスタム パフォーマンス サービス レベルを作成する場合、作成するボリュームを配置するローカル階層をONTAP System Managerから手動で選択できます([手動配置])。

      このオプションは、リモート キャッシュまたはFlexGroupボリュームのオプションを選択した場合は使用できません。

  • FlexGroupボリューム([ボリュームデータをクラスタ全体に分散]を選択)。

    このオプションは、[パフォーマンスサービスレベル][手動配置]を選択した場合は使用できません。選択していない場合、追加するボリュームはデフォルトでFlexVolになります。

  • ボリュームが設定されているプロトコルのアクセス権限。

  • SnapMirrorによるデータ保護(ローカルまたはリモート)。オプションを選択したあと、プルダウン リストからデスティネーション クラスタの保護ポリシーと設定を指定します。

  • [保存]をクリックしてボリュームを作成し、クラスタとStorage VMに追加します。

ボリュームを追加するときに、システムのデフォルト設定を使用しないでボリューム設定をカスタマイズすることができます。

手順

[その他のオプション]をクリックし、必要な機能を選択して希望する値を入力します。

  • リモート ボリュームのキャッシュ。

  • パフォーマンス サービス レベル(サービス品質、QoS)。

    ONTAP 9.8以降では、デフォルト値以外のカスタムQoSポリシーを指定したり、QoSを無効にしたりできます。

    • QoSを無効にするには、[カスタム][既存][none]の順に選択します。

    • [カスタム]を選択して既存のサービス レベルを指定すると、ローカル階層が自動的に選択されます。

    • ONTAP 9.9.1以降では、カスタム パフォーマンス サービス レベルを作成する場合、作成するボリュームを配置するローカル階層をONTAP System Managerから手動で選択できます([手動配置])。

      このオプションは、リモート キャッシュまたはFlexGroupボリュームのオプションを選択した場合は使用できません。

  • FlexGroupボリューム([ボリュームデータをクラスタ全体に分散]を選択)。

    このオプションは、[パフォーマンスサービスレベル][手動配置]を選択した場合は使用できません。 選択していない場合、追加するボリュームはデフォルトでFlexVolになります。

  • ボリュームに設定されるプロトコルのアクセス権限。

  • SnapMirrorによるデータ保護(ローカルまたはリモート)。オプションを選択したあと、プルダウン リストからデスティネーション クラスタの保護ポリシーと設定を指定します。

  • [保存]をクリックしてボリュームを作成し、クラスタとStorage VMに追加します。

ボリュームを保存したら、手順2に戻って、SMBを使用するWindowsサーバーのプロビジョニングを実行します。

ONTAPでこの処理を行うその他の方法

タスクを実行するツール

参照先

ONTAP System Manager Classic(ONTAP 9.7)

ETERNUS AX/HX series SMB / CIFS構成エクスプレス ガイド

ONTAPコマンドライン インターフェイス

CLIを使用したSMBの設定 - 概要

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