ONTAP 9.13

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ダンプ バックアップの動作

ダンプ バックアップは、定義済みのプロセスに基づいて、ドライブからテープにファイルシステムのデータを書き込みます。バックアップ対象には、ボリューム、qtree、またはボリューム全体でもqtree全体でもないサブツリーを指定できます。

次の表に、ダンプ パスで指定されたオブジェクトについて、ONTAPが実行するバックアップ プロセスを示します。

段階 操作

1

フル ボリューム バックアップまたはフルqtreeバックアップ以外の場合、ONTAPはディレクトリーをたどってバックアップ対象のファイルを特定します。ボリューム全体またはqtree全体をバックアップする場合は、段階2のプロセスから実行されます。

2

フル ボリューム バックアップまたはフルqtreeバックアップの場合、ONTAPはボリュームまたはqtree内のバックアップ対象のディレクトリーを特定します。

3

ディレクトリーをテープに書き出します。

4

ファイルをテープに書き出します。

5

必要に応じてACL情報をテープに書き出します。

ダンプ バックアップは、データのSnapshotコピーを使用してバックアップを実行します。このため、バックアップを開始する前にボリュームをオフラインにする必要はありません。

ダンプ バックアップでは、作成した各Snapshotコピーに snapshot_for_backup.n という名前を指定します。 n は0から始まる整数値です。ダンプ バックアップによりSnapshotコピーが作成されるごとに、この整数値は1ずつ加算されます。ストレージ システムがリブートされると、この整数値は0にリセットされます。バックアップ処理が完了すると、ダンプ エンジンはそのSnapshotコピーを削除します。

ONTAPで複数のダンプ バックアップを同時に実行すると、ダンプ エンジンにより複数のSnapshotコピーが作成されます。たとえば、2つのダンプ バックアップを同時に実行すると、データのバックアップ元のボリューム内には、snapshot_for_backup.0snapshot_for_backup.1 という2つのSnapshotコピーが作成されます。

Snapshotコピーからバックアップする場合は、ダンプ エンジンによって新たにSnapshotコピーが作成されることはありません。

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