ONTAP 9.13

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ONTAPの監査ログの仕組み

監査ログに記録された管理アクティビティは標準のAutoSupportレポートに、特定のログ アクティビティはEMSメッセージに含まれています。監査ログを指定の場所に転送したり、CLIやWebブラウザーを使用して監査ログ ファイルを表示したりすることもできます。

ONTAP 9.11.1以降では、ONTAP System Managerを使用して監査ログの内容を表示できます。

9.12.1以降の監査ログには改ざん防止機能が追加され、管理者の操作を記録したログ ファイルはクラスタ管理者アカウントでも変更または削除できません。

ONTAPでは、クラスタで実行された管理アクティビティについて、発行された要求、要求を発行したユーザー、ユーザーのアクセス方式、要求が発行された時間などの情報が記録されます。

管理アクティビティには次のタイプがあります。

  • SET要求。通常は表示以外のコマンドや操作がこれに該当します。

    • これらの要求は、たとえば createmodifydelete コマンドの実行時に発行されます。

    • SET要求はデフォルトで記録されます。

  • GET要求。情報を取得して管理インターフェイスに表示する要求です。

    • これらの要求は、たとえば show コマンドの実行時に発行されます。

    • GET要求はデフォルトでは記録されませんが、ONTAP CLI(-cliget)またはONTAP API(-ontapiget)から送信されるGET要求をログ ファイルに記録するかどうかを制御できます。

ONTAPは、管理アクティビティをノードの /mroot/etc/log/mlog/audit.log ファイルに記録します。CLIコマンドの3つのシェル(クラスタシェル、ノードシェル、および非対話型システムシェル)からのコマンドに加え、APIコマンドがここに記録されます(対話型システムシェルのコマンドは記録されません)。監査ログには、クラスタ内のすべてのノードの時刻が同期しているかどうかを示すタイムスタンプが含まれています。

audit.log ファイルは、AutoSupportツールによって指定の受信者に送信されます。このファイルの中身を、指定した外部の場所(Splunk、syslogサーバーなど)に安全に転送することもできます。

audit.log ファイルは、1日単位でローテーションされます。また、サイズが100MBに達したときにもローテーションが実行されます。以前のファイルは48個まで保持されます(最大総数は49ファイル)。監査ファイルが1日単位のローテーションを実行するときは、EMSメッセージは生成されません。監査ファイルのサイズが上限を超えたためにローテーションが実行された場合は、EMSメッセージが生成されます。

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